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核兵器

急ピッチで進む中国の核軍備拡大。なぜ核弾頭を増やしているのか?...米ロ中の核軍拡レースが始まった

China Leads World Nuke Buildup

2025年7月1日(火)14時55分
プラフラダ・シン(インド空軍力研究センター研究員)
東風31AG

米本土の大半を射程に収めるという東風31AGの発射実験。昨年9月に中国軍が公開した CHINESE MILITARYーEYEPRESSーREUTERS

<中国は核兵器保有について、自衛のための「最小限の抑止」と主張しているが、近年は「最小限」を明らかに超えている>

スウェーデンの国際的な軍事研究機関・ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が6月16日、2025年版年次報告書を公開した。大きく取り上げられたのは急ピッチで進む中国の核軍備拡大だ。

SIPRIの推定によれば、中国が保有する核弾頭の数は24年1月の500発から25年1月には600発に増加。中国は23年から年間80〜100発の核弾頭を新たに製造するようになり、世界の核保有国9カ国の中で最も急速に核戦力を拡大しているという。


米国防総省も昨年、中国の軍事力に関する年次報告書で、中国が保有する運用可能な核弾頭の数を600発余りと推定。30年までに中国の核弾頭保有数は1000発を上回る見込みだと発表した。

SIPRIの報告書によれば、中国は国内の6カ所でICBM(大陸間弾道ミサイル)のサイロ(格納・発射施設)を建設中で、うち3カ所は北部、残り3カ所は中部の山岳地帯にあるという。

これら6カ所には合計で約350基のサイロが建設される予定で、中国は30年までにロシアとアメリカに匹敵する数のICBMを保有する計画を進めていると、SIPRIはみている。

北部のサイロ建設用地は、敵が長距離射程の通常兵器で攻撃を仕掛けてくる事態を想定して、反撃に有利な戦略的立地で選定されたと考えられる。既にサイロに格納されたミサイルもあるようだが、運用可能な状態になっているかどうかは不明だ。

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