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韓国、人口1000万の大都市で自動運転を実用化 ソウル首都圏がレベル3技術の実証拠点に

2025年6月11日(水)12時43分
佐々木和義

合井バス停に停車した「深夜A21」バス

「深夜A21」バスの合井バス停(合井発→東大門行)にて。フロントガラス左下の「20」は「現在20人が乗車可能」という意味(写真撮影=筆者)

世界初! 自動運転バスの定期運行

自動運転タクシーに先だってソウル市は23年12月4日、世界で初めて自動運転バスの定期運行を開始した。

深夜バス「A21」

路線番号「深夜A21」として運行されるバスは、平日夜11時30分から早朝5時まで、鐘路区・東大門(ジョンノク・トンデムン)から麻浦区・合井(マポク・ハプチョン)まで9.8kmの道のりを2往復半、行き来する。

ソウルは夜11時台から朝5時台まで運行している深夜バスがある。深夜時間帯のタクシーのぼったくりと乗車拒否が問題として浮上した2013年、市は深夜バスを導入した。運行間隔は一般バスより長い20分から30分で、一般バスの初乗り運賃1500ウォンに対し深夜バスは2500ウォンと高めだが、夜間に移動する市民の足として定着している。

深夜A21が結ぶ東大門と合井は、いずれも眠らない街として知られている。東大門は韓国有数の服飾問屋街で、深夜営業を行う店舗が少なくない。各地の商店主がその日の営業を終えた後に買い付けに訪れ、深夜に商品を仕入れて開店時間に間に合うように帰っていく。一方、合井は遅くまで賑わう学生の街・弘大(ホンデ)地域の一角で、自動運転バスは深夜バスを補う役割を担っている。

自動運転バスは運賃無料で、乗降時には韓国で一般的に利用される非接触型交通カード「T-money」をかざしてデータ収集を行っている。安全のため立席乗車は禁止され、乗客はシートベルトを着用する。21人の定員に達すると乗車はできず、利用者は通常の深夜バスに乗ることになる。乗員は2名で運行をモニタリングするほか、必要に応じて手動運転に切り替える。

立席の禁止とシートベルトが設置されている点を除けば通常の深夜バスと変わらない。乗客は深夜バスと同じ感覚で利用しているようだ。

自動運転タクシーと同様、信号の停車や発進は自動運転で、停留所でもブレーキとアクセルは自動だが、停車・無停車の判断とドアの開閉は手動で行なっている。全区間バス専用レーンを走行するためか、特に危険を感じる場面はない。

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