「MAGA」から「YOLO」「TACO」「FAFO」へ...トランプ略語で読み解く「アメリカ相場」
TACO(Trump Always Chickens Out、トランプ氏はいつも尻込みする)
英フィナンシャル・タイムズ紙のコラムニストが作ったこの略語は、4月2日の「解放の日」演説以降の関税政策におけるトランプ氏の優柔不断さを表現する文脈で使われている。記者からこの言葉への感想を求められたトランプ氏は、その質問は「意地悪だ」と激しく非難した。
「最終的に彼が実行する政策は、選挙公約とさほどかけ離れていないかもしれない。だから、彼がいつも尻込みするかと言えば、そこまでは言わない」。アライアンス・バーンスタインの債券ポートフォリオ・マネージャー、クリスチャン・ディクレメンティ氏はこう述べた。
「彼は経済のバランスを取りつつ、急激な悪化を避けようとしている。その過程を私たちは今まさに目の当たりにしている。政策には熟慮されたものもあれば、場当たり的なものもあると思う」
MEGA(Make Europe Great Again、欧州を再び偉大に)
欧州の競争力向上を表現する略語として昨年生まれ、今年の春になって再び話題に上るようになった。「解放の日」以降、欧州株が上昇していることを背景に、投資家やトレーダーの間で再び注目を集めている。「MAGA」キャップのパロディーである「MEGA」キャップもオンラインで簡単に購入できる。