「MAGA」から「YOLO」「TACO」「FAFO」へ...トランプ略語で読み解く「アメリカ相場」
MAGA(Make America Go Away、米国は出ていけ)
「MAGA」は従来「米国を再び偉大に」の略だったが、トランプ大統領のグリーンランド領有に対する意欲や、バンス副大統領による短期間かつ成果の乏しい訪問をきっかけにこの略語が派生した。あるカナダの投資家によると、トロントやモントリオールの取引デスクで使われており、「いっそ米国への投資をやめたい」という願望交じりの声を生んでいるという。
FAFO(Fuck Around and Find Out、好き勝手にやれば痛い目を見る)
この略語はトランプ氏就任のずっと以前から存在していたが、近年、金融市場の混乱や不確実性を象徴する表現として取引デスクで耳にする機会が増えている。ポトマック・リバー・キャピタルの最高投資責任者マーク・スピンデル氏は「トランプ氏の政策決定プロセスにより、市場はまるでピンボールのように振り回されている」と語った。
ホワイトハウスのデサイ報道官に質問したところ、メールでこのような回答が寄せられた。
「こういった愚かしい略語は、アナリストらがトランプ大統領やその政策をあざ笑った結果、自分たちを繰り返し滑稽な存在にしてしまったことを示している。大統領の政策はすでに、予想を上回る雇用やインフレ指標、数兆ドル規模の投資コミットメント、英国との歴史的な貿易協定、消費者信頼感の上昇といった成果を挙げている」
