最新記事
感染症

米政府、フィジー旅行の警戒レベル引き上げ――デング熱が流行

US Travel Warning for Popular Cruise Ship Destination

2025年5月12日(月)17時31分
ジョーダン・キング
フィジーのビーチ

人気リゾートのフィジーでデング熱が流行中 AsiaTravel-Shutterstock

<旅行前には医療機関に相談し、渡航情報はこまめにチェックを>

米疾病対策センター(CDC)は先ごろ、フィジーに対する旅行の健康上の警戒レベルを1に引き上げた。太平洋地域でデング熱の感染例が急増しているとし、「通常の予防措置」を取るよう呼びかけている。

南太平洋に浮かぶ島国フィジーは人気の観光地だ。フィジーを訪れる観光クルーズ船も多く、ニュースサイトのフィジーグローバルニュースによれば、2023年には8万3473人、24年には8万6151人(見込み)のクルーズ客が同国を訪れたという。

レベル1の旅行健康情報はけっして高いものではない。だがそれが出たこと自体で、フィジーでのデング熱の感染拡大に注目が集まっている。

デング熱は蚊が媒介する伝染病で、インフルエンザのような症状を引き起こす。割合は低いが生命に関わる重篤な合併症(出血熱や臓器不全)を起こす場合もあり、あなどってはならない病気だ。

CDCによれば、デング熱は多くの熱帯地方ではよくある病気だ。現在、アジアや太平洋諸島、カリブ海、南北アメリカの一部地域で流行しているという。

東京アメリカンクラブ
一夜限りのきらめく晩餐会──東京アメリカンクラブで過ごす、贅沢と支援の夜
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米司法省、クックFRB理事を調査へ パウエル議長に

ワールド

再送-米EU、関税15%で共同声明 自動車も近く引

ビジネス

ユーロ圏消費者信頼感指数、8月はマイナス15.5に

ビジネス

米ウォルマート、第2四半期利益は予想未達 通期見通
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精神病」だと気づいた「驚きのきっかけ」とは?
  • 2
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 5
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 6
    「このクマ、絶対爆笑してる」水槽の前に立つ女の子…
  • 7
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 8
    米軍が長崎への原爆投下を急いだ理由と、幻の「飢餓…
  • 9
    ドンバスをロシアに譲れ、と言うトランプがわかって…
  • 10
    フジテレビ、「ダルトンとの戦い」で露呈した「世界…
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 6
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中