レオ14世「もう戦争やめよう」...ローマ教皇初講話で世界の紛争に言及
5月8日に選出された新ローマ教皇レオ14世は11日、サンピエトロ広場で即位後初めての講話をイタリア語で行い、世界の主要国に戦争をやめるよう訴えた。11日、バチカンで撮影(2025年 ロイター/Remo Casilli)
8日に選出された新ローマ教皇レオ14世は11日、サンピエトロ広場で即位後初めての講話をイタリア語で行い、世界の主要国に戦争をやめるよう訴えた。
教皇は、ウクライナにおける「真の永続的な平和」、パレスチナ自治区ガザでの停戦、パレスチナのイスラム組織ハマスに拘束されているイスラエル人人質全員の解放を求めた。
一方、前日にインドとパキスタンの間で不安定ながらも停戦が合意されたことを歓迎し、世界に「平和の奇跡」を与えてくださるよう神に祈っていると述べた。
講和では「戦争はもうやめよう」と、前教皇フランシスコがしばしば使った表現を繰り返し、約6000万人が犠牲となった第二次世界大戦終結から80年を迎えたことを指摘。
さらに「愛するウクライナ国民の苦しみ」を心に刻んでいると述べ、交渉を「真の公正かつ永続的な平和」につなげるよう訴えた。
また、ガザでの戦争に「深い悲しみを覚える」と述べ、即時停戦、人道支援、ハマスに拘束されている残りの人質の解放を求めた。
このほか、インドとパキスタンの交渉が両国間の永続的な合意につながるよう願うと期待を示すと同時に、「世界には他にも多くの紛争がある」と指摘した。
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