韓国、シャーマンが繋ぐ黒い疑惑 再び 尹前大統領夫妻・旧統一教会・ODAをめぐる三角関係

大統領選出馬当時の尹錫悦前大統領と「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏(右) MBCNEWS / YouTube
<『検察官になる運命』との占いから始まった尹錫悦の政治人生は、600万円のダイヤネックレスとODA倍増を経て......>
前回、弾劾から罷免となった朴槿恵(パク・クネ)元大統領はシャーマン崔順実(チェ・スンシル)の国政介入事件で失脚となったが、突然の戒厳令を宣言して弾劾・罷免となった尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領と金建希(キム・ゴニ)夫人もシャーマンとの黒い関係が取り沙汰されている。
尹錫悦前大統領は「検察官になる運命」というシャーマンの話を聞いて検察官を目指したといい、夫妻の結婚もシャーマンが美術展企画会社「コバナコンテンツ」を経営していた金建希を紹介したのがきっかけだった。尹錫悦大統領の秘書室に易占術師が勤務していたという。
韓国ソウル南部地検は4月30日、ソウル瑞草区(ソチョク)にある尹錫悦前大統領夫妻の私邸の家宅捜索に着手した。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の元幹部が夫妻と親しい易占術師「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏を通して金建希夫人へダイヤモンド・ネックレスなどを贈った疑いだ。
旧統一教会の尹英鎬(ユン・ヨンホ)前世界本部長がチョン・ソンベ氏に6000万ウォン(約600万円)相当のダイヤモンドネックレスやシャネルのバッグ、高麗人参酒など渡したことを確認したが、金夫人に渡ったかどうかは確認されていない。チョン氏は検察の取り調べで「ネックレスを受け取ったが紛失して金夫人には渡さなかった」と供述しているという。