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本物の警察官もポンコツ!? 職質検挙・交通取り締まりの「リアル過ぎる」実態に納得いかない

2025年4月2日(水)16時15分
印南敦史(作家、書評家)

午前で十分な取れ高があれば、午後は「まったり」

その"リアルな姿"は、第1章で登場する警察学校時代からすでに飛び抜けている。想像できる範疇のトピックもあるのだが、ものによっては想像以上の弾けっぷりだったりもするのである。

個人的に最も興味深かったのは、警察学校卒業後の初めての配属先だったという交番勤務時代のエピソードだ。著者の着任先となったのは、京王線布田駅にある布田交番。

蛇足ながら私は調布市にほど近い三鷹市のはずれに住んでいたことがあり、布田交番のあたりもよく車で通り過ぎていたので、「あそこで、こんなことが行われていたのか」と(好意的な)驚きを隠せなかったのである。


 朝6時に起床。寮から徒歩2分で調布署に出勤。
 朝7時に到着すると、まず署の道場を掃除。これが新人の役割だ。7時30分から、柔道と剣道に分かれて8時まで訓練。訓練が終わると、シャワーを浴び、8時30分の出勤に合わせて拳銃金庫前に集合して拳銃を装着する(これを通称「チャカ出し」という)。(79ページより)

そして朝9時には「署長訓受」。署によっては全員で署歌を斉唱するところもあるというが(たまったものではない)、調布署では署員の持ち回りで3分間スピーチが行われるのだそうだ。続く署長の訓辞は当たりさわりのない内容がほとんどであるものの、どこかの署で不祥事があったときには署長の熱量が上がるらしい。

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