最新記事
トランプ政権

トランプに今週3つの審判―― 就任後初の重要選挙2つと、世界が固唾を飲んで見守る高関税からの「解放の日」

Donald Trump Faces Pivotal Week: What to Expect

2025年4月1日(火)17時30分
カレダ・ラーマン

いずれの選挙区も共和党の地盤だが、民主党は資金調達が順調であることを根拠に、今回の選挙が2024年11月の選挙よりも僅差での争いになると見ている。世論調査では共和党の候補者が優勢とされているが、予想以上の接戦となれば、トランプ政権の政策に対する支持が失われつつある証拠だと見なされる可能性がある。

ファイン陣営の報道官であるブライアン・ピリグラは3月下旬に本誌に対して、「重要なのは共和党が団結して急進的な民主党を打ち負かすことだけだ」と主張。「4月1日の選挙ではファインが勝利するだろう。トランプ政権の政策が強力なものであり、米国民が彼に信頼を寄せていることがその理由だ」と述べていた。

同じ日にウィスコンシン州では、保守派のブラッド・シメル(現ウォーケシャ郡判事)とリベラル派のスーザン・クロフォード(現デーン郡判事)が同州最高裁判事の空席を争う選挙が実施される。選挙結果は現在4対3でリベラル派判事が優勢となっているウィスコンシン州最高裁の勢力バランスを変えることになる可能性がある。

ウィスコンシン州最高裁には今後、中絶の権利、労働者の権利、州議会選挙の区割りや2026年の米中間選挙、2028年の米大統領選挙にも影響を及ぼす可能性がある投票ルールについての裁判が持ち込まれる見通しだ。同州最高裁の構成が激戦州ウィスコンシン州の今後の選挙関連の訴訟にも影響を及ぼす可能性があることを考えると、今回の選挙は2期目のトランプ政権にとってこれまでで最も重要な選挙の一つだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パキスタンとアフガン、即時停戦に合意

ワールド

台湾国民党、新主席に鄭麗文氏 防衛費増額に反対

ビジネス

テスラ・ネットフリックス決算やCPIに注目=今週の

ワールド

米財務長官、中国副首相とマレーシアで会談へ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心呼ばない訳
  • 4
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 5
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 6
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 7
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「リンゴの生産量」が多い国…
  • 9
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中