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トランプに今週3つの審判―― 就任後初の重要選挙2つと、世界が固唾を飲んで見守る高関税からの「解放の日」

Donald Trump Faces Pivotal Week: What to Expect

2025年4月1日(火)17時30分
カレダ・ラーマン

トランプが米大統領に返り咲いて以降初めての選挙となる今回の選挙は、きわめて重要な激戦州で有権者がトランプの2期目をどう評価しているのかを知る上での重要なバロメーターになるだろう。

公正中立を重んじる判事選挙は公式には党派の影響を受けないものとされているが、トランプはシメルを支持し、民主党はクロフォードを支持している。保守派はこの選挙を、トランプ支持者が改めてトランプ支持を表明する機会と位置づけており、一方の民主党はこの選挙を、連邦政府の大規模リストラを主導している大富豪イーロン・マスクに対する有権者の怒りをテコに有利に展開しようとしている。

トランプは3月30日、自身が立ち上げたソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で有権者にシメル支持を呼びかけ、クロフォードを「リベラルな狂人」と非難。「彼が選出されればアメリカとウィスコンシン州は大混乱に陥るだろう」と警告した。クロフォード陣営の報道官であるデリック・ハニーマンは本誌に対して、シメルが過去に医療保険制度改革をつぶそうとしたり性的暴行被害者のケアに積極的でなかったなどの失政が問題視され始めているため、トランプとマスクは「必死で攻勢に出ている」のだと述べた。

またトランプはフロリダ州とウィスコンシン州での選挙の翌日である2日を「解放の日」と名付け、さまざまな消費財への大規模関税計画を発表すると宣言している。

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