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米ロ連携の「ゼレンスキーおろし」をウクライナ議会が全会一致で拒絶、最悪の国難を救う

Ukraine Defies Trump As Zelensky Unanimously Backed

2025年2月27日(木)22時02分
マヤ・メララ

ウクライナの国会に当たるベルホーブナ・ラーダ(ウクライナ最高会議)が採択したのは、「ロシアの侵攻下においてウクライナの民主主義を守る」と題した決議案だ。そこには、戦時の戒厳令下においては選挙を実施できないため、任期を超過したとはいえ、ゼレンスキーの大統領職と権限には正統性があるとして、「ウクライナの領土において、包括的かつ公正で、持続可能な和平が実現した暁には」選挙を実施する、と明記してある。

決議文はさらに、「現在ウクライナにおいて自由で透明性のある民主的な選挙の運営が不可能になっている事実については、ウラジーミル・プーチンに責任がある」と明言している。

決議文はまた、ゼレンスキー大統領の正統性を疑問視するトランプとプーチンの最近の発言に対し、ゼレンスキー は「自由で透明性のある民主的選挙で選ばれた」大統領であり、「ウクライナの国民と最高会議はその権限に何ら疑いを抱いていない」と、反論している。

ウクライナ最高議会では、最初に提出された決議案は十分な支持を得られなかったが、各党の協議を経た修正案は、賛成268、棄権12、反対0で採択されたと、オンライン英字紙キーウ・インディペンデントが伝えた。

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