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USAID消滅で中国・ロシアが勢力拡大へ...失われるアメリカの影響力

THE ATTACK ON USAID

2025年2月13日(木)12時20分
ジョン・ハルティワンガー、クリスティーナ・ルー(共にフォーリン・ポリシー誌記者)
USAIDの建物前では閉鎖に抗議するデモが行われた(2月3日) BILL CLARKーCQ ROLL CALLーSIPA USAーREUTERS

USAIDの建物前では閉鎖に抗議するデモが行われた(2月3日) BILL CLARKーCQ ROLL CALLーSIPA USAーREUTERS

<イーロン・マスク氏は陰謀論まで持ち出して「完全な閉鎖」を主張、人道支援の現場は大混乱に陥っている>

トランプ政権が強引な組織再編に乗り出し連邦政府に激震が走るなか、真っ先に「無駄」として切り捨ての標的にされ、機能停止に陥ったのは米国際開発庁(USAID)だ。

ドナルド・トランプ大統領が重用する実業家のイーロン・マスク氏はUSAIDの完全な閉鎖を主張。トランプ政権は2月3日、USAIDを国務省に統合する計画を発表した。


2月初めには、USAIDの職員は首都ワシントンにある本部に入れなくなった。キャリア職員は休職扱いになり、契約職員は解雇され、外国駐在の職員は帰国を命じられた。

USAIDは米政府の主要な対外援助機関で、世界中で貧困や感染症対策などの人道支援や開発支援を主導し、民主主義の推進などアメリカの国益に資する活動を行ってきた。

マスク氏やトランプ氏ら批判派はUSAIDを不正と無駄遣いが横行する堕落した機関と決め付け、目の敵にしている。だがUSAIDを解体すれば、USAIDが助成する多数の援助団体やその活動に支えられている世界中の何百万もの人々が苦しむだけでなく、米外交の首を絞めることにもなりかねないと、専門家は警告する。USAIDの活動はアメリカのソフトパワーの重要な源泉であり、それが消滅すれば、中国やロシアなど敵対的な勢力がその空隙を埋めて影響力を広げる恐れがある、というのだ。

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