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移民問題がカナダを二分...トルドー辞任と進歩派指導者が直面する「二重の圧力」

The End of the Modern Progressive Experient

2025年1月14日(火)18時59分
ヘスス・メサ、カーロ・ベルサノ(いずれも本誌英語版エディター)

2年後、連邦裁判所は緊急事態法の発動について、トルドーが権限を逸脱したとの判決を下した。この時点で彼の支持率は低迷しており、回復することはなかった。

カナダでトルドーが勢いを失った背景には、世界の進歩派の指導者たちが直面している危機がある。世界各地で右派ポピュリズムが台頭し、進歩派は文化的・経済的変化への対応を迫られている。


この後退が顕著に表れたのが、昨年の大統領選でトランプが勝利したアメリカだ。トランプは文化的な懸念や経済的な不満を利用し、それらはリベラルな政府の失敗だと断じた。この戦略は、世界中の右派指導者が同調している。

フランスでは、エマニュエル・マクロン大統領が反移民の姿勢を見せるようになり、イタリアのジョルジャ・メローニ首相は民族主義的な政策を推進している。

ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は今や野党の中心勢力になろうとしている。

こうした動きは、進歩派の指導者が直面する二重の圧力を浮き彫りにしている。

移民や経済格差に対する有権者の不満に対処すると同時に、台頭するナショナリズムとポピュリズムに対抗しなければならないのだ。

この難題を乗り越えた指導者は今のところ存在しない。

複雑でグローバルな課題を国家のアイデンティティーをめぐる闘いとして位置付けるポピュリストの主張が明快な一方で、進歩派は将来に向けた説得力のあるビジョンを提示できずにいる。

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