最新記事
ウクライナ戦争

「パーンツィリ-S1」撃破の「迫力映像」をウクライナ国防省が公開...防空システム5基破壊で3億5000万ドル相当の打撃

Russia Loses Five Air Defense Systems Worth $350M in a Day

2025年1月9日(木)20時00分
イザベル・バンブルーゲン
パーンツィリ-S1

戦勝記念パレードのリハーサルに登場したパーンツィリ-S1(2019年5月7日、モスクワ) ID1974-Shutterstock

<その価値1基1500万〜2000万ドルとされるロシアの防空システム「パーンツィリ-S1」に、ウクライナ軍のFPVドローンが突っ込むシーンとみられる映像が公開された>

ウクライナが1日でロシアの防空システム5基を攻撃し、推定3億5000万ドル相当の損害を与えた。間もなく3年が経つこの戦争で疲弊したロシア軍にとって、大きな打撃となった。

【動画】「パーンツィリ-S1」撃破の瞬間...標的に突っ込むFPVドローンの「迫力映像」

ウクライナ軍と従軍記者によると、ロシアはパーンツィリ(Pantsir)-S1対空ミサイル・機関砲システム2基、OSA防空システム1基、S-300防空システム2基を失った。

ウクライナはしばしばロシアの先端的な防空システムを標的にしており、1月6日に報告されたロシア側の損失は、ウクライナ軍が成功を収めたことを意味する。

パーンツィリ-S1は、ウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに全面侵攻した当初から使用されてきた。その価値は1500万〜2000万ドル程度と推定されている。

この移動式短距離防空システムは、航空機や巡航ミサイル、精密誘導兵器に対する使用、そしてより大規模な攻撃に対応する防空部隊の支援を目的に設計されている。

ロシアは、占領しているクリミア半島につながる戦略上重要なケルチ海峡大橋など、自国の貴重な資産を守るためにパーンツィリ-S1を配備している。

対空ミサイルシステムOSA-AKMは1000万ドル相当、防空システムS-300は1500万ドル相当と推定されている。

企業経営
ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パートナーコ創設者が見出した「真の成功」の法則
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 8
    三船敏郎から岡田准一へ――「デスゲーム」にまで宿る…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中