最新記事
軍事

滑走路でロシアの戦闘機「Su-30」が大炎上...走り去りながら撮影の衝撃映像をウクライナが公開

Ukraine Destroys Russian Su-30 Fighter Jet in Attack on Airfield

2024年12月18日(水)16時36分
ブレンダン・コール
ロシア海軍の演習での「Su-30」戦闘機

ロシア海軍の演習での「Su-30」戦闘機(2019年9月)BeAvPhoto-shutterstock

<ウクライナ国防情報局が公開した映像にはロシアのSu-30戦闘機とみられる機体が大炎上する様子が映っている>

ロシア軍の戦闘機1機がロシア国内の飛行場で破壊された。ウクライナ軍は炎上した戦闘機とされる映像を公開している。

【動画】滑走路でロシアの戦闘機「Su-30」が大炎上...走り去りながら撮影の衝撃映像をウクライナが公開

ウクライナ国防情報局は12月14日、クリムスク(Krymsk)の飛行場で「敵の(スホイ, Sukhoi)Su-30戦闘機が炎上した」と発表した。クリムスクはロシアが占領を続けるクリミア半島に隣接するクラスノダール地方にあり、前線に近いことから何度もウクライナの攻撃を受けている。

この前日に出した声明では「クラスノダール市の壊滅的な火災でロシアの鉄道機関車3両が使用不能になった」「侵略者はこの軍事施設をウクライナに対する犯罪的戦争に利用していた」と主張した。

動画に添えられた翻訳によれば、テレグラムに掲載された声明には「ウクライナ国民に対する全ての戦争犯罪は公正な報いを受ける」とある。

1分間の映像は機関車から出火する場面で始まり、続いて空港の衛星画像に切り替わる。滑走路上の航空機の機体下部から炎が噴き出す映像もある。

航空機や機関車がどのように攻撃されたのかは不明で映像の詳細は確認できなかった。本誌はロシア国防省に電子メールでコメントを求めている。

ウクライナ国防省は、今回の戦争で破壊したロシア機の集計を10月9日以来更新しておらず、12月14日現在では369機となっている。

動画や静止画をもとにロシアの損失を記録しているウェブサイトの「Oryx」によれば、今回の戦争でロシアが失った航空機は132機。うちSu-30戦闘機は12機だった。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン主要濃縮施設の遠心分離機、「深刻な損傷」の公

ワールド

欧州委、米の10%関税受け入れ報道を一蹴 現段階で

ワールド

G7、移民密輸対策で制裁検討 犯罪者標的=草案文書

ワールド

トランプ氏「ロシアのG7除外は誤り」、中国参加にも
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 7
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中