最新記事
ウクライナ情勢

ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシアの都市の高層ビル上層階に無人機が突入

Ukraine's Drones Wreak Havoc in Russia's BRICS Summit Host City

2024年12月23日(月)16時55分
ブレンダン・コール
ウクライナのドローンが突っ込んだカザンの高層ビル

ウクライナのドローンが突っ込んだロシアのビジネス都市カザンの高層ビル(12月21日) Reuters

<攻撃されたカザンは10月にBRICS首脳会議が開かれたばかりのビジネス都市。ウクライナ無人機の性能を誇示するとともにプーチンの顔に泥を塗った>

ロシア当局によれば12月21日朝、西部の都市カザンがウクライナによるドローン(無人機)攻撃を受けた。

【動画】まるで9.11...ウクライナの無人機が露カザンの高層ビル上層階に「正面から突入」する決定的瞬間

カザンはロシア連邦を構成する共和国の1つ、タタールスタン共和国の首都で、ウクライナとの国境からは1000キロ以上離れている。

21日にSNSに投稿された動画には、カザンにある集合住宅にドローンが衝突する様子が捉えられていた。カザンでは10月下旬にBRICS首脳会議が開催されたばかり。

ブラジル、インド、中国、南アフリカをはじめとする計9カ国の新興国首脳が集まったこの会議を、ロシアはグローバルサウス版のG7と位置づけていた。

本誌はウクライナとロシアの国防省にコメントを求めたが回答は得られなかった。

ウクライナの戦線から遠く離れたカザンで起きたこのドローン攻撃は、ウクライナがロシア領内の奥深くにまで攻撃の手を伸ばせることを見せつけたと言える。

ウクライナ側は必ずしも認めていないが、ロシアによれば、最近ロシア領内奥深くへのウクライナのドローン攻撃が増えている。

対談
為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 セカンドキャリアの前に「考えるべき」こととは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア、海軍副司令官の死亡を確認 クルスク州で=タ

ワールド

仏航空管制官がスト、旅行シーズンに数百便が欠航

ワールド

ウクライナ・米首脳が4日に電話会談、兵器供給停止が

ワールド

インドネシア、340億ドルの対米投資・輸入合意へ 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索隊が発見した「衝撃の痕跡」
  • 4
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 5
    米軍が「米本土への前例なき脅威」と呼ぶ中国「ロケ…
  • 6
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「22歳のド素人」がテロ対策トップに...アメリカが「…
  • 10
    熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しない…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 8
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中