最新記事
アメリカ政治

トランプ氏初公判、不倫口止め料巡り 歴代大統領初の刑事裁判

2024年4月16日(火)10時49分

トランプ前米大統領(77)の不倫口止め疑惑に絡む事件の初公判が15日、ニューヨーク州の裁判所で始まった。(2024年 ロイターMichael Nagle)

トランプ前米大統領(77)が不倫口止め料を不正処理したとされる事件の初公判が15日、ニューヨーク州の裁判所で始まった。大統領経験者が刑事責任を問われるのは米史上初で、11月の米大統領選への影響が注目される。

トランプ氏は入廷前、裁判について「政治的迫害だ」とコメントした。裁判所前はバリケードで囲まれ、厳重な警備が敷かれた。周辺には「早く有罪にしろ」などと書かれたプラカードを掲げた抗議活動参加者の姿が見られた。

 

トランプ氏は計4つの刑事事件で起訴されており、公判を迎えるのは今回が初めて。大統領選前に公判が行われる唯一の刑事裁判となる可能性がある。

この事件では、2016年の大統領選前に不倫関係にあったとされるポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんへの口止め料支払いを隠すため業務記録を改ざんしたとされる。トランプ氏は34件全ての罪状について無罪を主張している。

公判は5月まで続く見通しで、トランプ氏本人が出廷する必要がある。トランプ氏側は来週ワシントンで開かれる連邦最高裁の審理に出席するため公判欠席を求めたが、判事はこれを退けた。

トランプ氏は休廷後に「判事は私がこの詐欺まがいの裁判から逃れることを許さないようだ」と述べた。

審理入りに先立ち、まず陪審員12人が選出されるが、民主党支持者が多いニューヨーク市マンハッタン地区住民から選ぶ手続きには数日かかる見通し。

この日は判事が、100人近い陪審員候補に対し「政治的指向」を含め事件に関する偏見や個人的見解を排除するよう指示。トランプ氏について中立的な判断ができないと述べた少なくとも50人が除外された。

仮に有罪となっても大統領就任が禁止されるわけではないが、ロイター/イプソスの世論調査によると、無党派層の半数と共和党支持者の4人に1人がトランプ氏が有罪となった場合は同氏に投票しないと回答している。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英仏主導の有志国協議、17日開催へ 制裁や航行再開

ワールド

独・ウクライナ、防衛協力で合意 ドローン生産や長距

ワールド

中国は「信頼できないパートナー」、戦時下の石油買い

ビジネス

FRB、原油高続けば利下げ27年に先送りも=シカゴ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事の新シナリオ
特集:台湾有事の新シナリオ
2026年4月21日号(4/14発売)

地域紛争の「大前提」を変えた米・イラン戦争が台湾侵攻の展開に及ぼす影響をシミュレーション

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍の海上封鎖に中国が抗議、中国タンカーとの衝突リスク高まる
  • 2
    高さ330メートルの絶景と恐怖 「世界一高い屋外エレベーター」とは
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ…
  • 5
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 6
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相…
  • 7
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 8
    トランプを批判する「アメリカ出身のローマ教皇」レ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 5
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 6
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 7
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 8
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 9
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 10
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中