最新記事
動物

自宅クリスマスツリーの下から「世界で2番目に強い」猛毒のヘビが! 恐怖の映像を公開(豪)

Deadly Snake Found by Child Under Christmas Tree

2023年12月17日(日)13時00分
パンドラ・デワン
猛毒のイースタンブラウンスネーク

Ken Griffiths/Shutterstock

<クリスマスツリーの下に置かれた飾り付けのプレゼントに紛れて猛毒のイースタンブラウンスネークが隠れているのを子供が発見>

オーストラリアで、幼い子供が自宅のクリスマスツリーの下で発見したのは......気の早いサンタクロースからのプレゼントではなく、猛毒ヘビだった。通報を受けたヘビ捕獲業者は、「その子はすぐに母親に知らせ、母親はそれが冗談なのかわからなかったが、確認した」と本誌に語った。「ヘビを見つけた母親は、すぐに私たちに連絡した」

■【動画】自宅クリスマスツリーの下から「世界で2番目に強い」猛毒のヘビが! 恐怖の映像を公開

クイーンズランド州ハービーベイのヘビ捕獲業者のドリュー・ゴッドフリーは、このヘビを捕獲した時の映像を自身のYouTubeページ「Hervey Bay Snake Catchers」に公開している。

発見されたヘビはイースタンブラウンスネークという種類で、陸生ヘビの中で「世界で2番目に強い毒を持つ」とゴッドフリーは言う。「オーストラリアで最も多くの死者を出しているヘビだ。子供が誤ってヘビを踏んでしまったら、高い確率で噛まれる」

イースタンブラウンスネークはオーストラリア東部から南部にかけて生息している。自然生息地は人口密集地と重なっているため、家の中で発見されることも珍しくない。「ドアの下に隙間があったので、そこから入ってきたのだろう」とゴッドフリーは言う。

「ヘビは安全だと感じると壁や縁に沿って進み、身の危険を感じると壁に囲まれて身を守ることのできる部屋の隅に向かうことが多い。この家のツリーはたまたま部屋の角にあり、下には飾り付けのプレゼントが多数置かれていたので、大きな動物から隠れるには家の中で最も安全だと感じたようだ」

成蛇よりも幼蛇のほうが危険な理由

見つかったヘビは、体長45〜60センチだった。「小さく動きが素早いので、扱うには非常に危険なサイズだ」とゴッドフリー。「成蛇より早く私の手にたどりつく。幼蛇のほうが臆病で、反応が素早い」

しかし、イースタンブラウンスネークは他のヘビと同様、攻撃的ではなく、噛みつくのは攻撃されたと感じたり、脅威を感じたりしたときだけだ。「戦うよりも逃げる。理由もなく噛むことはない」とゴッドフリーは言う。

「干渉しない限り安全だ。ヘビは人間を怖がり、だからプレゼントの間に隠れようとした。ヘビは誰も噛もうとはしないが、攻撃されれば身を守る」

ゴッドフリーによれば、今夏のオーストラリアは非常に乾燥していたため、民家に侵入するヘビが例年になく多いという。「このヘビも水を探していたのだろう」とゴッドフリーは言う。「民家やプールなどの水気のある場所に入り込むヘビが通常より多い」


ニューズウィーク日本版 教養としてのBL入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月23日号(12月16日発売)は「教養としてのBL入門」特集。実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気の歴史と背景をひもとく/日米「男同士の愛」比較/権力と戦う中華BL/まずは入門10作品

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


ビジネス
「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野紗季子が明かす「愛されるブランド」の作り方
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、和平に向けた譲歩否定 「ボールは欧州と

ビジネス

FRB、追加利下げ「緊急性なし」 これまでの緩和で

ワールド

ガザ飢きんは解消も、支援停止なら来春に再び危機=国

ワールド

ロシア中銀が0.5%利下げ、政策金利16% プーチ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 8
    【独占画像】撃墜リスクを引き受ける次世代ドローン…
  • 9
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 10
    中国、ネット上の「敗北主義」を排除へ ――全国キャン…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中