「侵略の発想は中国のDNAにない」──豪艦船に音波照射した中国高官がシドニーで「攻撃」を正当化
Aggression Not in China's DNA, Senior Diplomat Says
中国空母「遼寧」と艦載機(2018年4月18日、東シナ海での演習中) REUTERS
<アルバージーニー豪首相が7年ぶりの訪中で関係改善のジェスチャーを見せた矢先、国際水域で複数の豪兵士を負傷させた危険行為に対する言い分>
「『侵略』は中国のDNAにない」――中国の高官が、中国の軍備増強や紛争海域での危険な振る舞いを批判する声にこう反論した。
<動画>オーストラリアとフィリピン合同演習の上空を旋回する2機の中国戦闘機
中国共産党・中央対外連絡部長の劉建超は11月28日、訪問先のオーストラリアで出席したイベントで、中国政府の目標は繁栄と開発だと語った。
劉はシドニー工科大学豪中関係研究所が主催したイベントで、「侵略と拡大は我々のDNAにない。中国が開発を実現するために必要なのは、紛争や戦争ではなく平和と安定だ」と述べた。
2週間前には、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相(労働党)の7年ぶりに訪中し、スコット・モリソン前首相(自由党)が新型コロナウイルスの発生源を中国と示唆して以降急速に悪化していた豪中関係は改善するかに見えた。
だがその善意も、中国海軍の駆逐艦がオーストラリア海軍の艦艇に強力な音波を照射したとオーストラリア政府が非難して打ち砕かれた。
「監視などの対応は当然の行為」と主張
オーストラリア国防省によれば、11月14日。日本近海の国際水域を航行中だったオーストラリア海軍のフリゲート艦「HMASトゥーンバ」に中国海軍の駆逐艦「寧波」が接近。オーストラリア側は潜水作業中であることを通知し、接近しないように告げたにもかかわらず、中国側は接近を続けたという。
劉はこの件に関し、もしオーストラリアの海域近くに中国海軍の艦船が表れたら、「(オーストラリアも)自国の艦船を現場海域に派遣して監視し、相手を特定し、危険が及ばないよう手を尽くのが当然だろう」と述べて、中国側の対応を正当化した。
「些細な出来事も、適切な対処しなければエスカレートしてしまいかねない」と述べ、そうなれば、せっかく改善しつつある豪中間系に水を差しかねない、と述べた。
今回だけではない。2022年2月には、オーストラリアとインドネシアを隔てるアラフラ海で、オーストラリアの哨戒機が中国海軍の艦船からレーザー照射を受けたとオーストラリア政府が明らかにした。同年5月には、中国軍の戦闘機が南シナ海上空を飛行中のオーストラリアの哨戒機に「チャフ」を放出して危険にさらしたと発表。チャフは、アルミなどの小さな金属片で、航空機を飛行不能に陥らせかねない。
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