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タイにようやく新政権が発足...親軍派と組んだタクシン派新首相の前途多難

2023年9月12日(火)12時00分
セバスチャン・ストランジオ(ディプロマット誌東南アジア担当エディター)

今後のセター政権は、親軍派と組むことには確実な利点があったと国民に示していく必要に迫られる。その意味でも重要になるのが経済だ。不動産開発大手元社長のセターは経済政策に注力しており、特に地方に多い貢献党の支持者たちに利益をもたらすようなポピュリスト的な経済政策を大量に掲げている。

セターが財務相を兼任するのもこのためで、タイ貢献党出身者は商務相と運輸相にも就任した。同党は外相と国防相も握っているが、一方で司法相と内務相など治安関係の大臣は他の保守的な党に割り当てられた。14年のクーデターを主導し、その後にPPRP党首として政権を取ったプラユット前首相の親軍政権と一貫性を維持するためだ。

ロイター通信の報道によれば、セターは11日の政策声明で、国民全員への1万バーツ(約280ドル)の給付金支給や借金返済猶予などポピュリスト的な経済政策を発表する見込みだ。これらを早急に実行し、さらにタクシンの恩赦を勝ち取るために、セターには連立内の保守派と対立している余裕などない。

公約破りの今回の選択が支持者から理解を得られるかどうかは、セターの難しい舵取りに懸かっている。

From thediplomat.com

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