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日本にも就航の韓国ハイエア、エアコン壊れ機内38度のサウナ化フライト続ける?

2023年8月5日(土)09時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
38度を示す温度計

エアコンが壊れた機内の温度は……  YTN / YouTube

<途中下車のできない旅客機でまさかのエアコンなしフライト>

日本同様、梅雨が明け夏真っ盛りの韓国。特に今年は連日30度を超える猛暑が続いており、南西部・扶安で3日開かれた世界中のボーイスカウトやガールスカウトが参加した世界スカウトジャンボリーの開会式では100人以上が熱中症の症状を訴える事故が起きている。そんななか、ある航空会社がエアコンが壊れた状態のまま運行を続けていたことが判明した。韓国メディアYTNが報じた。

 
 
 
 

営業開始4年目で日本にも就航したが......

問題になったのは韓国の航空会社として唯一、南東部の蔚山(ウルサン)空港を拠点としてローカル線を運行をするハイエア。2019年ソウルの金浦と蔚山を結ぶ路線から営業を開始し、その後、済州(チェジュ)、全羅南道・務安(チョンラナムド・ムアン)へと路線を拡大。2023年5月24日には務安=北九州線を開設し、初の国際線の就航を実現した(チャーター便のみ)。

そんなハイエアが、猛暑となった7月下旬以降、エアコンが正常に作動しない状態のまま、運行をしていたことが判明した。

あまりの暑さで体調を崩す乗客も

ある乗客が撮影した機内の様子を見ると、ほとんどの乗客が機内案内のパンフレットを手にパタパタとあおいでいる。

また7月30日に金浦から蔚山に向かっていた別の便では、出発直前に撮影された温度計が「温度38度、湿度55%」を示していた。まさにサウナのような暑さだ。そんな状況で安全ベルトをして1時間あまりもじっとしていなければいけないのは拷問でしかない。女性の乗客には冷や汗を流しながら、めまいとけいれんを起こした者もいた。幸運にも乗客の中に看護師がいたため応急措置がとられ、着陸直後に空港の救急室に移送されたという。

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