最新記事
K-POP

「好きな日本の曲」を投稿した韓国アイドルが母国で炎上...戦没者追悼記念日に投稿は「考えが足りない」?

2023年6月9日(金)17時14分
フロラリン・テオドロ
韓国ボーイズグループTreasure

@trsrupdates/Twitter

<Treasureのメンバーであるジフンは日本のバンドRADWIMPSのファンであることを公言しているが、今回はタイミングが悪かった?>

韓国のボーイズグループで日本でも人気を誇るTreasure(トレジャー)のメンバー「ジフン」が、ファンとの交流プラットフォームでシェアした投稿によって「炎上」状態となっている。韓国の戦没者追悼記念日である6月6日、ジフンは日本のアーティストの楽曲をシェアしたのだが、これが不適切だと批判されることになったのだ。

■【写真】「今日が何の日か知らないの?」と批判されてしまったRADWIMPS好きのジフンと彼の投稿

ジフンはこの日、ファンとオンラインで交流する際に使われるプラットフォーム「Weverse(ウィバース)」上に、日本のロックバンド「RADWIMPS」の楽曲「うるうびと」のミュージックビデオのスクリーンショットを投稿。しかし当日が韓国の戦没者追悼記念日「顕忠日」だったことから、この投稿に対して「Treasure Makers(トレジャー・メーカーズ)」と呼ばれる韓国人ファンの間から不適切だと批判の声が上がった。

ファンたちからは、「どれだけこの曲が好きでも、日付をよく見るべきだった。よく考えて、投稿を控えるべきだった。まったく何をしているのか」「ジフン、今日は顕忠日なんだよ。こんなに思慮の足りない人だっけ?」「6月6日が何の日なのか、本当に知らないの? どうしてこんなことができるの」といったコメントが相次いでいる。

韓国では毎年6月6日が、朝鮮戦争とベトナム戦争で従軍中に命を落とした兵士たちを追悼する顕忠日と決められている。韓国にとってこの日はまた、朝鮮独立を求める武装組織が日本軍と衝突した1920年の「鳳梧洞戦闘」で戦った英雄や、今も韓国のために軍務に就いている兵士らを称える日でもある。

21年1月には「そっけない」を聴いていた

日韓関係においては、日本が韓国を占領していた1910年から1945年の期間をめぐる歴史問題が、今も尾を引いている状態だ。韓国側は、日本が韓国人女性を日本軍の慰安所(売春宿)で無理やり働かせたり、強制労働をさせたりするなどの虐待行為を行っていたと非難している。

そうした状況下で、ジフンは2021年1月にも、「TMI(ちなみに)」として、RADWIMPSの「そっけない」を聴いていたとツイートしており、RADWIMPSのファンであることを公言してきた。それでも多くのジフンのファンにとって、今回の投稿はタイミングが悪すぎたようだ。

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国4月輸出、予想上回る8.1%増 ASEAN向け

ワールド

ゲイツ氏、45年までにほぼ全資産2000億ドル寄付

ビジネス

三菱重の今期、ガスタービンや防衛好調で最高益に 受

ワールド

ガザ南部ラファ近郊で「激戦」とハマス、イスラエル兵
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 8
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 9
    韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミ…
  • 10
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中