最新記事

猟奇殺人

香港の有名モデル、首のないバラバラ死体で発見──肉ひき機や電気のこぎりも

Who Was Abby Choi?

2023年2月27日(月)17時16分
R・ゴッシュ

バラバラ遺体で見つかった香港のモデル、アビー・チョイ Abby Choi via Instagram/REUTERS

<警察は元夫とその家族を逮捕。動機は財産争いか>

香港の郊外の村で2月24日、著名なモデルのものとみられるバラバラ死体が発見された。

死亡したとみられるのはアビー・チョイ(28)。モデルやインフルエンサーとして活躍する一方で、香港の社交界でも名を知られる存在だったが、数日前から行方が分からなくなっていた。

報道によれば、足が家庭用冷蔵庫の中で見つかったほか、遺体の一部は大型のスープ鍋に入っていたという。この家はチョイの元夫の父親が借りていた物件で、警察は元夫の両親と兄を逮捕。捜査が進むにつれ、事件の恐ろしい詳細が明らかになってきている。

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストによれば、翌25日には元夫も逮捕された。警察はメディアに対し、事件は「前もって仕組まれ」、「よく練られた計画」の下で行われたものだと語った。

チョイは21日、時間通りに子供の迎えに来ず、それ以降の足取りは分かっていない。警察はチョイを行方不明者として捜索していた。

「被害者の資産の取り扱いについて、何者かが不満を持っていた。それが殺人の動機になった」との見方を警察は明らかにしている。

頭部はスープ鍋の中に......

地元メディアの報道によれば、警察は24日、遺体が見つかった家の中で肉ひき機や包丁、ハンマー、電気のこぎりといった道具を発見した。

現場の住宅周辺は捜査のため封鎖され、少なくとも20人の警官が出入りしたという。

当初、遺体の頭部や胴体、両手などは見つからず、警察は遺棄されたとみていた。だがシンガポールの英字紙ストレーツ・タイムズによれば、警察は26日、現場から押収したスープ鍋の中に人の頭部や肋骨が入っていたことを確認したという。まだ見つかっていない部分もあり、警察は捜索を続けている。

また警察は「今後、死因の特定のため司法解剖を行う予定だ」としている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バイデン氏、ウクライナ支援法案に署名 数時間以内に

ビジネス

米テスラ、従業員の解雇費用に3億5000万ドル超計

ワールド

中国の産業スパイ活動に警戒すべき、独情報機関が国内

ビジネス

米耐久財コア受注、3月は0.2%増 第1四半期の設
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 2

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 3

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」の理由...関係者も見落とした「冷徹な市場のルール」

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 6

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    コロナ禍と東京五輪を挟んだ6年ぶりの訪問で、「新し…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中