最新記事

健康

「仰天した!」耳が聴こえないと悩んでいた男、5年間イヤホンの部品が詰まっていた

2022年11月22日(火)19時28分
青葉やまと

喜びひとしお「人生を取り戻したよう」

リーさんは以前にも地元の別の医師を受診したが、溜まった耳垢の奥に隠れた異物を発見するには至らず、感染症が起きても抗生物質を処方されるのみだったという。

英サン紙スコットランド版によると、耳の問題に起因して平衡感覚にも狂いが出ていたようだ。ゴルフ愛好家でもあるリーさんだったが、プレーが思うように進まないまでに症状は悪化していた。

リーさんは「以前はまずまず悪くないゴルファーでしたが、ここ数年は障害の影響が大きくなる一方でした」と語っている。

懸案だった聴力問題が見事に解消し、本人は非常に喜んでいる。「頭にコットンが詰まったかのような感覚でした。このプラスチック(ゴム)の部品がポンと抜けてからというもの、以前のように何の問題もなく聴こえるのです。人生の活力を取り戻したように感じます」

「正常に戻ってから2ラウンドほど回ったところ、本当に良いプレーができています」

騒音対策が裏目に

5年にわたりリーさんを苦しめた部品は、ワイヤレスイヤホンのイヤーピースの部分だった。耳のなかに直接接するゴム製のパーツであり、サイズ変更と洗浄のために多くは取り外せるようになっている。

リーさんは5年前、イギリスからオーストラリアにいる家族を訪ねた際、飛行機の騒音を消したいと考えたという。騒音の状況に応じて付け替えられるイヤーピースを購入し、フライトのあいだ装着していた。

慌ただしく飛行機から降りる際にピースが左耳のなかに残り、その後長年にわたり外耳道をふさぐことになったようだ。

いまは聴力の衰えに怯えることもなくなり、妻のジャネットさんとともに穏やかな日々を過ごしているという。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

英インフレ率目標の維持、労働市場の緩みが鍵=ハスケ

ワールド

ガザ病院敷地内から数百人の遺体、国連当局者「恐怖を

ワールド

ウクライナ、海外在住男性への領事サービス停止 徴兵

ワールド

スパイ容疑で極右政党議員スタッフ逮捕 独検察 中国
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバイを襲った大洪水の爪痕

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    冥王星の地表にある「巨大なハート」...科学者を悩ま…

  • 9

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 7

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中