最新記事

仕事術

意見の通し方から新人育成まで...「本の作り手」が推す旬のビジネス書5選

2022年7月21日(木)11時55分
flier編集部

意見は内容ではなく「言う人」で評価される

人の心を動かす「影響力」
 操らない、騙さない、ただ、そうしてくれる。

 著者:ヘンリック・フェキセウス
 翻訳:樋口武志
 出版社:大和書房

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

会議などで通る意見は「意見それ自体」ではなく「言う人」による。と言われた場合、あなたはどう思うでしょうか?

非常に理不尽に感じると思いますが、心理学的にこれは事実です。説得力のある人はどこが違うのか?

本書ではその秘密を、人間心理を知り尽くした著者が丁寧に説明します。

「人は集団になると簡単に操られる」、「もしくは」を言葉の間に挟むと意見が通りやすくなる、「悪い未来」を想像させると提案が通りやすくなる、語彙の豊富な人は知的に見える、
気が散る環境にいると人の意見に流されやすくなる、などなど、具体的ですぐに使えるテクニックがたくさんつまっていますが、本書が面白いのは、人間心理に潜む微妙なエラーまで解説してあるところ。

科学的でデータなどを用いた説明には説得力があり、読み物としても面白さもあります。ちょっとしたことで人間関係がスムーズになり、自分の意見も通るようになる、お得な一冊です。
(編集担当)

目の前の問題を適切に判断・解決する「思考法」

バランス思考:不安定な社会で成果を手にする
 著者:高砂哲男
 出版社:あさ出版

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

「バランス」と聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。

〈バランス思考〉は、単に「中庸や均衡を保つ」という、従来のバランスを基にした思考ではありません。

日々、目まぐるしく変化し、複雑でなかなか先の見えない今の環境下において、目の前に立ちはだかるさまざまな問題を適切に判断・解決し、「新しい調和」を生み出すための、これからの時代に必須の思考法です。

本書は、戦略コンサルタントとして数々の実績を持つ著者が、長年、ビジネスの現場で培った経験を基に体系化し、豊富な具体例・体験談や演習問題などを通じ、インプット・プロセッシング・アウトプットによってなる〈バランス思考〉を誰でも簡単に身に付けられ、すぐに実践できるようにまとめた、これからビジネスパーソンに欠かせない1冊となっています。

●従来の考え方や思考法では、なかなか成果が上がらない
●新しい思考法を身に付け自らの能力・スキルを高めたい
●新しいチャレンジをして成長したい

そうお考えの方に、ぜひお手に取っていただければ幸いです。
(編集部 小川)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ジョージア「スパイ法案」、大統領が拒否権発動

ビジネス

必要なら利上げも、インフレは今年改善なく=ボウマン

ワールド

台湾の頼次期総統、20日の就任式で中国との「現状維

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部で攻勢強化 米大統領補佐官が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?

  • 3

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイジェリアの少年」...経験した偏見と苦難、そして現在の夢

  • 4

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 5

    時速160キロで走行...制御失ったテスラが宙を舞い、4…

  • 6

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 7

    日本とはどこが違う? 韓国ドラマのオリジナルサウン…

  • 8

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 9

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 10

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 9

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中