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60日かけて遺体を土に還して「堆肥」にする「テラメーション」が人気に

“We Compost Human Bodies”

2022年4月8日(金)17時43分
マイカ・トゥルーマン(リターンホーム創業者)

これまでに手掛けたテラメーションは40件。依頼の電話をかけてくるのは、死を間近にした本人のことが多い。

遺族のなかには、ベセルに花や思い出の品を入れたがる人もいる(有機物であれば、原則OKだ)。ある母親は、息子の眠るベセルに何日も寄り添っていた。

テラメーションにかかる費用は全体で4950ドル。アメリカとカナダ各地の葬儀社と提携しているから、遺体は当社の施設に直接搬入できる。

テラメーションの希望者には、なぜか若い人が多い。最初の5件は40歳以下の人だった。若い世代のほうが気候変動の危機に敏感で、地球に優しい死に方を真剣に考えているのかもしれない。

言うまでもないが、テラメーションは衝動買いするものではない。じっくり検討し、関係者の同意を得た上で決めるべき選択だ。誰だって、自分の死に方の話なんてしたくない。でもテラメーションの話を聞いたら、きっと忘れられないと思う。

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