最新記事

ネオナチ

NATOが慌てて削除、ウクライナ女性民兵の紀章「黒い太陽」はなぜ問題か

NATO Says It Didn't Notice Ukraine Soldier's Apparent Nazi Symbol in Tweet

2022年3月10日(木)18時46分
トム・オコナー

ザハロワはさらに「ロシアは過激思想から遠く離れており、あなた方の方が近いところにいる」と続けた。「あなた方の国の市民は、その悪影響を受けることになるだろう。このナチズム、ナショナリズム、過激主義というバクテリアは、目覚めさせるのは容易でも、追い払うことは不可能だからだ」

ロシア政府はまた、アゾフ連隊のようなナショナリストたちについて、複数の「疑惑」を主張。ロシア軍の部隊が包囲している複数の都市で「彼らが市民を人質に取っている」、ロシア軍が砲撃したとされている人道回廊を「彼らが塞いでいる」、ロシア軍が空爆したとされている東部マリウポリの産科医院を「彼らが占領していた」と主張した。

本誌はこれらの主張について、ウクライナ国防省にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。しかしウクライナ政府は一連の疑惑を断固否定しており、ユダヤ人である同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、戦闘でもメディアでも、ナチス式の戦術を使っているのはプーチンの方だと主張している。

ゼレンスキーは7日に、アメリカの主要なユダヤ組織の幹部たちとのビデオ会談の中で、「プーチンはウクライナの市民を、国籍が違うというだけで殺している」と主張し、さらにこう続けた。「これはまさにナチスのやり方だ。ほかに表現のしようがない」

解決策を模索

ゼレンスキーは同時に、プーチンとの直接交渉も模索している。ウクライナとロシアの代表団は、ロシアの同盟国であるベラルーシで、今後も停戦交渉を行う予定だ。

ロシア政府はウクライナに対して、1)戦闘を停止すること、2)ウクライナ東部の親ロシア派組織が自称する「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を承認すること、3)クリミア半島に対するロシアの主権を承認すること、4)NATOへの加盟申請を取りやめて、中立を保つよう憲法を改正することを要求している。

ゼレンスキーはロシア側の「最後通告」に黙って従うことはないとする一方で、プーチンと直接話すことで、「実現可能な解決策」を見出せるかもしれないと述べている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

サプライチェーン圧力上昇、3月は23年序盤以来の高

ワールド

イラン、米停戦提案を拒否 パキスタン経由で回答=I

ワールド

韓国大統領、ドローン侵入で北朝鮮に遺憾表明 金与正

ワールド

米・イスラエル、イランの石油化学施設攻撃 過去24
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 4
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 5
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 6
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 9
    イラン戦争は「ハルマゲドンの前兆」か? トランプ…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中