最新記事

韓国

地面に信号! 斜め上を行く韓国の「スマホゾンビ」対策が話題に

2021年10月19日(火)11時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
ソウル市の地面に信号

交差点にまさかの発想 @naturalkorean/TikTok

<歩行者のスマートフォンに警告が通知されるシステムも...>

スマートフォン利用者のために設計された信号機を紹介した動画が、ネットユーザーを驚かせている。

韓国のTikTokユーザー@naturalkoreanが公開した動画では、ソウル市内の横断歩道で、従来の信号機に加えて地面に照明が埋め込まれているのが分かる。このLEDライトは、通常の信号と同様に横断するタイミングで緑色に変わる。

韓国は先進国の中でも交通事故による死亡率が高い国だ。

スマートフォン利用者が横断歩道で顔を上げずに交通事故を起こすことを懸念したソウル市は、2019年にこのLEDライトを一部地区に導入。

(英語圏では、スマートフォンを見ながら歩く人を揶揄する「スマホゾンビ」という呼称が定着している)

ワイアード誌によると、スマートフォンによる事故を防ぐための対策はこれだけではないという。

韓国では、接近する歩行者をレーダーや赤外線カメラで検知し、交差点付近のドライバーに点滅光で注意喚起するシステムも導入されている。さらには、歩行者のスマートフォンに警告メッセージが送信されることもある。

@naturalkorean

##seoul ##korea ##southkorea ##bts ##army

Butter - 방탄소년단 (BTS)

ネット上では評価二分

投稿された映像はわずか1週間で約38万の「いいね!」を獲得したが、この革新的な技術に対するネットユーザーの意見は二分されているようだ。

今日にふさわしい素晴らしいアイデアだという称賛の一方で、「これほどまでテクノロジーに依存した世界になってしまったのか」と憂う声もあった。

このシステムに反対したあるユーザーは、次のようなコメントを残した。

「悲しい。なぜ人々は歩きながら四六時中スマホを覗き込んでいないといけないのか」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

テスラ、ロボタクシー無人走行試験 株価1年ぶり高値

ワールド

インド、メキシコと貿易協定目指す 来年関税引き上げ

ビジネス

フォードEV事業抜本見直し、7車種生産・開発打ち切

ワールド

ウクライナ和平協議、米欧が進展報告も領土問題でなお
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 7
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 8
    「職場での閲覧には注意」一糸まとわぬ姿で鼠蹊部(…
  • 9
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 1
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中