最新記事

SNS

TikTok上で「4月24日レイプの日」を呼びかけ?

TikTok 'Not Found Evidence' of April 24 Videos Amid Alarming Trend

2021年4月20日(火)17時55分
ハレダ・ラーマン
TikTokロゴとスマホのイメージ

#April24のハッシュタグが付いた動画の視聴回数は2500万回に達したが、騒ぎがどこから始まったのか誰にもわからない REUTERS/Dado Ruvic/Illustration

<男性グループが一斉レイプを呼びかけているとして、ユーザーの警告投稿が急増。本物の脅威か、それともサイコな都市伝説か>

4月24日を「レイプの日」と称し、レイプや性的暴行を促す動画がTikTokに複数投稿されたという騒動に関し、TikTok側はそのような動画は見つかっていないと述べた。

一部のユーザーによると、ある男性グループが4月24日を「全米レイプの日」と宣言し、その日に犯行に及ぶよう促す動画をTikTokに投稿したという。

これを受けて多くのユーザーが自ら動画を投稿し、身に危険が及ぶ恐れがあるとフォロワーに注意を呼びかけている。2021年4月19日現在、「#April24」というハッシュタグがついた動画の総視聴回数は2500万回に上っている。

しかし、TikTokの広報担当は本誌に対し、同アプリ内では4月24日にレイプや性的暴行の実行を促す動画は見つかっていないと述べた。「社会の安全維持は、我が社の最優先事項だ。レイプや性的暴行を含め、同意のない性行為を奨励したり称賛したりするコンテンツは許容しない」

「今回の件に関係した動画はまだ見つかっていないが、今後も警戒を続け、当社の方針に反するコンテンツは削除する」

警告の投稿に多くの「いいね」

この騒ぎがどこから始まったのかはわかっていない。ただしここ数日は、「レイプの日」という呼びかけについて注意するよう訴える動画がTikTokに投稿され、多くの「いいね」を獲得している。

フォロワーが16万人を超えるTikTokユーザーのジェームズ・マーフィーは、画面上のテキスト「April National R@pe day ?!?!」(4月にレイプの日があるだって?!?!)を示しながら、フォロワーにこう呼びかける。「ほとんどの人が知っていると思うが、(「レイプの日」を宣言した動画が)拡散している」

マーフィーはこう続ける。「どこで始まったのかは知らない。趣味の悪いジョークにすぎないのかどうかもわからない。でも聞いてほしい。これを少しでも面白いと思った人間、どんなかたちであれ支持するような人間は、今すぐ私のフォローを止めて、このページから失せろ」

@jmurphy106

#april24 #warning #awarness #notokay #askforhelp #besafe #foryou

original sound - James Murphy

ほかにも、4月24日について女性たちに注意喚起し、視聴回数が伸びている動画もある。

ある女性ユーザーは、動画で次のように話している。「私はたった今、TikTokである動画を見た。そこで、自分でも動画を作らなければと思った。だって、私のフォロワーはほとんどが女性だから」

@la.tania.ftn2

PLEASE STAY SAFE LADIES AND BRING OUT THE TOYS!! () #fyp #parati #staysafe #april24 #foryou #pleaseshare #pleaserepost #spreadtheword #womensafety

Touch It - Clean - Busta Rhymes

「みんなにしっかり知らせておきたい。TikTokでは今、心底むかつく男たちの動画が話題になっている。レイプ魔や児童への性的虐待者、性犯罪者、とにかく反吐が出るような人間たちだ。そういう人間たちは事実上、日にちを決めて、あちこちで女性や子どもたちをレイプするように呼びかけている。そう、そのとおり。女性と子どもたちをレイプしろと言っている」

さらにこう続けた。「みんな、家から出ないで。(性犯罪が)日常茶飯事なのはわかっている。でも、あいつらはわざわざ4月24日を『レイプの日』に決めた。みんなに伝えなくちゃいけないことを伝えよう。そうしないとまずいと思うから。安全でいて、そしてこの情報をシェアして」

(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ウクライナ和平の進展期待 ゼレンスキー

ワールド

中国外相、タイ・カンボジア停戦を評価 相互信頼再構

ワールド

米ロ首脳が電話会談、両氏は一時停戦案支持せずとロ高

ワールド

米ウクライナ首脳、日本時間29日未明に会談 和平巡
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中