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同性愛者であることを明かさないまま逝った母へ

My Mom Never Came Out

2021年4月7日(水)17時20分
ヘレン・ガーリック(弁護士、作家)

結婚後にも恋人がいた

母は正しかった。両親は父が2014年に亡くなるまで59年近く連れ添った。3年後には、母がケアホームに入って8日後に急死した。

母の遺品の中に、直筆のメモ書きがあった。そこには「私はいつも普通ではなかった」と書かれていた。読み進めて驚いた。「今は2017年だが、この小さな町ではタブーの話題だ。ほかのレズビアンたちはどうやって耐えているのだろう」

レズビアン? 何のことなの? メモには母が関係を持った女性たちの名前が書かれ、グエンもその1人だった。

グエンに「話を聞きたい」とメールで頼んでみた。彼女は、私からの連絡をずっと待っていたと答えた。

グエンによると、母と彼女は1950年代初めに4年ほど付き合っており、一緒に住むアパートをロンドンに借りた。だが私の祖母が母に「汚らわしいこと」はやめて、地元で結婚するよう説得。母は従い、程なく父と出会った。

グエンの話では、母は結婚後に彼女と性的関係を持つことはなかったが、ほかの女性たちとは交際していた。父は母の婚外恋愛に気付いていたはずだと、グエンは言った。

真実を知って、私の心は落ち着いている。私は母と弟のことを本に書いた。この作業を通じて、より客観的に過去を見つめられるようになった。

いま母と話ができるなら、私はこう言うだろう。ママ、愛してる、と。

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