最新記事

中東

イラン、反体制ジャーナリストの死刑執行 欧米の人権団体から批判

2020年12月14日(月)11時50分

イランが同国の反体制ジャーナリスト、ルホラー・ザム氏の死刑を執行したことに対し、欧州諸国や国際人権団体などから強い批判の声が上がっている。写真は、有罪判決を受けた5人に対し、絞首刑の準備をする当局の担当者。2007年イランのマシュハドで撮影。(2020年 ロイター/ストリンガー)

イランが同国の反体制ジャーナリスト、ルホラー・ザム氏の死刑を執行したことに対し、欧州諸国や国際人権団体などから強い批判の声が上がっている。

イラン国営テレビは12日、2017年の反政府デモの暴徒を先導したとして死刑を言い渡されていたザム氏の刑を同日に執行したと伝えた。

これを受けてフランス外務省は声明を発表し、イランにおける表現の自由と報道の自由への深刻な侵害だと批判、死刑執行は野蛮で受け入れ難いものであり、イランの国際的義務に反すると懸念を示した。ザム氏はイラクで拘束されイランに連行される前、パリを拠点に活動していた。

さらにフランス政府は13日、駐イラン大使が今週のテヘランのオンラインビジネスフォーラムへの参加を取りやめると明らかにした。

このビジネスフォーラムの企画者はその後、フォーラムを延期すると発表した。

ザム氏の死刑執行に対しては、欧州連合(EU)や国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」も強く批判している。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・オーストラリアの島を買って住民の立ち入りを禁じた中国企業に怨嗟の声・反日デモへつながった尖閣沖事件から10年 「特攻漁船」船長の意外すぎる末路


ニューズウィーク日本版 2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月7日号(9月30日発売)は「2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡」特集。投手復帰のシーズンも地区Vでプレーオフへ。アメリカが見た二刀流の復活劇

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

リトアニア首都の空港、気球飛来情報で一時閉鎖 計約

ビジネス

ビットコイン史上最高値更新、12万5000ドルを突

ワールド

ロ、ウクライナに無人機・ミサイル攻撃 ポーランド機

ワールド

トランプ氏のポートランド派兵一時差し止め、オレゴン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、Appleはなぜ「未来の素材」の使用をやめたのか?
  • 2
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿すると「腎臓の検査を」のコメントが、一体なぜ?
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    更年期を快適に──筋トレで得られる心と体の4大効果
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    イエスとはいったい何者だったのか?...人類史を二分…
  • 7
    一体なぜ? 大谷翔平は台湾ファンに「高校生」と呼ば…
  • 8
    「美しい」けど「気まずい」...ウィリアム皇太子夫妻…
  • 9
    墓場に現れる「青い火の玉」正体が遂に判明...「鬼火…
  • 10
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 5
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 6
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 9
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 10
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中