最新記事

医療崩壊

米カリフォルニア州、人口の75%を占める地域でICUの空き病床ゼロに

2020年12月22日(火)11時05分

米カリフォルニア州のニューサム知事は、新型コロナウイルスが猛威をふるう中、人口密度が高い同州南部や農業地帯のサンホアキンバレーでICUの空き病床がなくなったと明らかにした。写真は11月、ロサンゼルスの空港で撮影(2020年 ロイター/Lucy Nicholson)

米カリフォルニア州のニューサム知事は21日、新型コロナウイルスが猛威をふるう中、人口密度が高い同州南部や農業地帯のサンホアキンバレーで集中治療室(ICU)の空き病床がなくなったと明らかにした。

同州は全米で最も人口が多く、州南部とサンホアキンバレーの人口の合計は約3000万人と州全体の75%を占める。州内の医療体制は逼迫している。

ロイターの集計によると、全米のコロナによる死者数の伸びはここ数週間で加速し、1日当たりの死者数の7日平均は2627人に達した。
コロナによる入院患者数も急増し、21日は約11万3400人と、先週18日に付けた過去最多の11万4200人強に近かった。

ニューサム知事はリモート記者会見で、米軍に看護師、医師、医療技師の派遣を要請したと述べ、200人の配置を期待しているとした。州政府としても人手不足の病院に追加で700人近くの医療従事者を派遣し、使われていない州の建物や閉鎖したスポーツ競技場などにクリニックを開設した。

同州厚生長官のマーク・ガリー氏は州内の病院の多くはICUでの治療以外で入院が必要な患者のための空き部屋が近くなくなる可能性があると指摘。

また、足元で感染者が急増しているのは11月下旬の感謝祭休暇の際の人々の集まりに関係しており、クリスマスと新年の休暇後に再び急増する見込みだとした。

ニューサム知事は州民に対し、州の大半の地域を対象とする外出制限に従うよう強く求めた。州内でまん延しているウイルスは英国で出現した変異種ではないと続けた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



ニューズウィーク日本版 日本人が知らない AI金融の最前線
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月3号(2月25日発売)は「日本人が知らない AI金融の最前線」特集。フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに[PLUS]広がるAIエージェント

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アンソロピックが追加サービス公表、外部主要ソフトと

ワールド

米政権、10%の代替関税発動 15%への引き上げ方

ワールド

アンソロピック、AI軍事利用の制限緩和しない意向=

ワールド

米国務省、ロシア攻撃で米の利益損なわないよう警告 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 5
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 8
    「極めて危険」──ゼレンスキー、ロシアにおける北朝…
  • 9
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 10
    武士はロマンで戦ったわけではない...命を懸けた「損…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中