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2020米大統領選

アメリカ大統領選なお決着つかず バイデンが中西部の激戦州でリード

2020年11月5日(木)09時13分

3日に投開票された米大統領選は、4日に入っても勝敗の行方が決まらない大接戦となっている。カリフォルニア州サンディエゴで3日撮影(2020年 ロイター/MIKE BLAKE)

3日に投開票された米大統領選は、4日に入っても勝敗の行方が決まらない大接戦となっている。民主党候補のバイデン氏は中西部の激戦州2州でリードを保つ一方、トランプ大統領は一方的に勝利宣言し、選挙違反があったとの根拠のない主張を展開した。

エジソン・リサーチによると、バイデン氏はミシガン州でわずかにリードを広げ、ウィスコンシン州でも小幅なリードを維持している。両州はトランプ氏が2016年の大統領選で勝利した激戦州だ。

ミシガン州では新型コロナウイルス禍で急増した郵便投票を集計している。ただ、トランプ陣営は4日、同州での集計作業の停止を求めて提訴し、開票済みの投票用紙の再集計を要求した。

一方、ウィスコンシン州では集計が終了。どちらが勝利したのかまだ公表されていないものの、CNNとAPは、ウィスコンシン州でバイデン氏の勝利が確実になったと報じた。

エジソン・リサーチによると、バイデン氏が1%ポイント弱リードしている。州の法律では差が1%未満の場合に再集計の要求が認められており、トランプ陣営はこの日、再集計を要求した。

バイデン氏がウィスコンシン州で勝利すれば、トランプ氏が2期連続で大統領に就任する道筋は狭まる。ただ、ミシガン州のほか、ペンシルベニア州、アリゾナ州、ネバダ州、ジョージア州、ノースカロライナ州などが依然集計中で予断を許さない状況にある。

トランプ陣営の選挙対策本部長、ビル・ステピエン氏は「合法的な投票用紙を全て集計すれば、われわれの勝利だ」と表明。郵便投票の集計を巡り提訴する可能性があるとした。

一方、バイデン陣営の選挙対策本部長、オマリー・ディロン氏は、バイデン氏が勝利する方向にあると指摘。上級法律顧問のボブ・バウアー氏は、トランプ氏には合法的な投票を無効化する根拠がないとし、バイデン陣営は訴訟への備えを進めていると述べた。

トランプ氏は4日、集計作業中にもかかわらず一方的に勝利を宣言。その数時間後にはツイッターで、集計作業に根拠のない批判を展開した。これを受け、フェイスブックとツイッターは投稿の一部について、ユーザーに注意を喚起するラベルを付けた。

米議会選の開票も進んでいる。民主党は下院で過半数議席を維持する見通しとなっているものの、上院での過半数奪取は難しいもよう。

混戦となっていたメーン州では、共和党の現職スーザン・コリンズ議員が予想に反し勝利した。コリンズ議員は脆弱な候補者とみられていたこともあり、民主党にとっては痛手となる。

現時点で上院100議席中、共和党は48議席、民主党が46議席をそれぞれ確保。残るアラスカ、ミシガン、ノースカロライナ、ジョージア各州での結果が注目される。

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