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2020米大統領選米カリフォルニア州、共和党に大統領選「非公式」事前投票箱の撤去を命令 共和党側は同意せず

カリフォルニア州当局は、大統領選挙を巡り、共和党カリフォルニア州支部の幹部らに対し「非公式で未承認の」事前投票用紙の回収箱の撤去を命じる通知書を送った。写真は大統領選に出馬する両候補。オハイオ州クリーブランドで9月撮影(2020年 ロイター/Brian Snyder)
カリフォルニア州当局は12日、大統領選挙を巡り、共和党カリフォルニア州支部の幹部らに対し「非公式で未承認の」事前投票用紙の回収箱の撤去を命じる通知書を送った。共和党が少なくとも3郡に投票箱を設置したことが選挙法に違反するとしている。
同州の選挙管理当局はこれまで、事前投票用紙の回収箱は郵送よりも確実な上、投票日の投票所の混雑や郵便サービスの遅延を心配しなくてもいいとしてメリットを主張してきた。
ただ、同州のパディーラ州務長官とバセラ司法長官(どちらも民主党)は、電話会見で、カリフォルニア州では、投票箱を設置できるのは郡の選挙当局者のみと定められていると述べた。
パディーラ氏は「カリフォルニア州では非公式で未承認の投票箱を設置することは認められていない」と述べた。ロサンゼルス郡、フレズノ郡、オレンジ郡で共和党が管理する投票用紙回収箱が設置されたとの報告があるとし、州と郡の共和党関係者らに対し、15日までに回収箱を撤去するよう命令する通知を送ったとした。従わない場合は法的措置を取るとした。
バセラ氏は「投票用紙の改ざんは違法で、故意の投票用紙改ざんまたは悪用は訴追の対象になる」と指摘した。
しかし、共和党カリフォルニア州支部の広報担当者は「州内全域に」独自の投票箱を設置したと認めた上で、投票箱の撤去は行わない方針を示した。設置した投票箱の数は明らかにしなかった。
同担当者は、同意の上で第三者が代理で投票用紙の受け取りと提出を行うことを認める州法に回収箱設置は合致していると主張。同州法は民主党が支持し、共和党は批判的な見解を示してきた。


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