最新記事

日米関係

「米国から新たな駐留経費を要求された事実ない」 ボルトン暴露本、菅官房長官が否定

2020年6月22日(月)18時15分

菅義偉官房長官は記者会見で、ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が23日出版の回顧録で、昨年7月に来日した際にトランプ米大統領が年間80億ドルの防衛費の分担金負担を求めていたと日本政府高官に伝えたと明らかにしたことに対し、回顧録の内容にはコメントしないと述べた。写真は都内で昨年9月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

菅義偉官房長官は22日午後の会見で、ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が23日出版の回顧録で、昨年7月に来日した際にトランプ米大統領が年間80億ドルの防衛費の分担金負担を求めていたと日本政府高官に伝えたと明らかにしたことに対し、回顧録の内容にはコメントしないと述べた。その上で、2021年3月末に終了する在日米軍の経費負担に関する特別協定以外の新たな取り決めに関する交渉で、米国から経費を要求された事実はないとの見解を示した。

菅官房長官は、ボルトン氏の回顧録に内容に関するコメントは「差し控える」と述べた。その上で、現在の日米特別協定に代わる新たな協定の交渉は現在のところ行われておらず、新たな分担金の負担を「米国から要求された事実はない」と指摘した。

共同通信によると、同社が入手した回顧録では、ボルトン氏が来日した際に谷内正太郎国家安全保障局長(当時)に「なぜトランプ大統領が年間80億ドルを希望しているか」を説明。ボルトン氏が米国に帰国後、その状況を説明したところ、トランプ氏は「(日本から)80億ドルと(韓国から)50億ドルを得る道は、全ての米軍を撤収させると脅すことだ。そうすれば非常に強力な交渉上の立場を得られる」と述べたと記述されている。

一方、新型インフルエンザ特別措置法に罰則が付与されていないことに関連し、菅官房長官は罰則付与のための同法改正について「私権の大きな制約につながり、慎重に考える必要がある」と述べた。

また、塩野義製薬と日本大学、群馬大学、東京医科大学が22日、新型コロナウイルスを含むウイルスの新規迅速診断法に関するライセンス契約の締結で合意したことについて「政府としてしっかりと支援していく」と語った。

3大学の共同研究チームは、革新的核酸増幅法(SATIC法)によるウイルス迅速診断法の開発に成功。新型コロナやインフルエンザウイルス感染の有無を検出機器を必要とせず目視で容易に判定でき、検体検出から25分程度で判定が可能になった。

(田巻一彦 編集:田中志保)

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・新型コロナ、血液型によって重症化に差が出るとの研究報告 リスクの高い血液型は?
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・アメリカが接触追跡アプリの導入に足踏みする理由
・韓国、日本製品不買運動はどこへ? ニンテンドー「どうぶつの森」大ヒットが示すご都合主義.


20200630issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月30日号(6月23日発売)は「中国マスク外交」特集。アメリカの隙を突いて世界で影響力を拡大。コロナ危機で焼け太りする中国の勝算と誤算は? 世界秩序の転換点になるのか?

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ビジネス

小売業販売額12月は前年比3.8%増=経産省

ワールド

ドイツ、ブラジルにアマゾン熱帯雨林の保護資金を2億

ワールド

インド、中国などからの輸入抑制措置を検討=関係者

ワールド

米航空システムの近代化「加速を」、運航停止受け運輸

今、あなたにオススメ

MAGAZINE

特集:日本のヤバい未来 2050

2023年2月 7日号(1/31発売)

ジャーナリズム・アカデミズム・SFで読み解く人口減少ニッポンの実像(カバーイラスト:東京幻想)

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    パリコレで58歳大御所モデル転倒の瞬間...ヒール捨て裸足で会場を圧倒

  • 2

    ビリー・アイリッシュ、二度見されそうな「R指定Tシャツ」で街を闊歩

  • 3

    英国の伝統を侮辱? メーガン「ふざけたお辞儀」に大批判...キャサリンの「お手本」に脚光も

  • 4

    本当にただの父娘関係? 24歳モデルと父親の写真、距…

  • 5

    メーガンの「おふざけ」とは大違い? ダイアナが見せ…

  • 6

    キャサリン妃に「冷え切った目」で見られ、メーガン…

  • 7

    ベラ・ハディッド、「貝殻ビキニ」でビーチの視線を…

  • 8

    ロシアが誇る最新鋭T-14戦車ついに戦場へ? だが現場…

  • 9

    「服と関係ない」「不快」 裸のモデルの胸に手術跡..…

  • 10

    「笑いすぎて涙出た」との声多数...初めて猫の肛門を…

  • 1

    ビリー・アイリッシュ、二度見されそうな「R指定Tシャツ」で街を闊歩

  • 2

    パリコレで58歳大御所モデル転倒の瞬間...ヒール捨て裸足で会場を圧倒

  • 3

    本当にただの父娘関係? 24歳モデルと父親の写真、距離感が「気持ち悪い」と話題に

  • 4

    ベラ・ハディッド、「貝殻ビキニ」でビーチの視線を…

  • 5

    「笑いすぎて涙出た」との声多数...初めて猫の肛門を…

  • 6

    ロシアはウクライナでなく日本攻撃を準備していた...…

  • 7

    人を襲った...ではなく──溺れた少年の遺体、ワニが家…

  • 8

    「この年齢の子にさせる格好じゃない」 米セレブ娘の…

  • 9

    日本が「新しい戦前」にあるかは分からないが、戦前…

  • 10

    ロシアが誇る最新鋭T-14戦車ついに戦場へ? だが現場…

  • 1

    5万年に1度のチャンス、肉眼で見える緑の彗星が接近中

  • 2

    米人気モデル、ビーチで「ほとんどヒモ」な水着姿を披露して新年を祝う

  • 3

    ビリー・アイリッシュ、二度見されそうな「R指定Tシャツ」で街を闊歩

  • 4

    飼い主が目を離した隙にハンバーガーを食べ、しらを…

  • 5

    パリコレで58歳大御所モデル転倒の瞬間...ヒール捨て…

  • 6

    ロシアはウクライナでなく日本攻撃を準備していた...…

  • 7

    本当にただの父娘関係? 24歳モデルと父親の写真、距…

  • 8

    「そんなに透けてていいの?」「裸同然?」、シース…

  • 9

    現役医師が断言「血液型と性格は関係ないし、自分の血…

  • 10

    【閲覧注意】ネパール墜落事故、搭乗客のライブ配信…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集
日本再発見 シーズン2
World Voice
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
羽生結弦アマチュア時代全記録
CCCメディアハウス求人情報
お知らせ

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2023年1月
  • 2022年12月
  • 2022年11月
  • 2022年10月
  • 2022年9月
  • 2022年8月