最新記事

新型コロナウイルス

トイレットペーパー「転売屋」を豪スーパーが怒りの告発

Man Who Bought $10,000 Worth of Toilet Paper and Hand Sanitizer Denied Refund

2020年4月17日(金)14時10分
マシュー・インペリ

グループによる大量買いには店側も対応に苦慮している LukaTDB/iStock.

<「1人1個」などの購入制限を設けても、グループで購入して転売しようとするケースは後を絶たない>

オーストラリア南部のスーパーチェーン「ドレイクス」の取締役ジョンポール・ドレイクは、今月8日にYouTubeに動画を投稿し、さらに地元ラジオ局の番組に出演して、トイレットペーパーをグループで大量に購入していた「転売屋」への怒りをぶちまけた。

「昨日、32ロール入りトイレットペーパー150パックと、1リットル入りハンドサニタイザー(手指の消毒液)150個を返品したいと言ってきた客がいた。ふざけるな、と言ってやった」と、ドレイクは動画でカメラに向かって中指を立てた。

さらにドレイクは、地元ラジオ局「ABCラジオ・アデレード」の番組にも出演し、その客がネットオークションサイト「eBay」のアカウントで転売ができないため返品しようとしてきた、と説明した。

「話しているとその客は、自分のeBayアカウントが閉鎖され、転売で暴利を得られないから、と言うのだ」とドレイクは語った。客が返品しようとした商品の総額は約1万ドルに上るという。

投稿動画で大量買いの客を告発するドレイク(5:20〜)


新型コロナウイルスの感染拡大によって、「パニック買い」は今や世界中に広がっている。各国で外出禁止や隔離措置が実施され、多くの人がトイレットペーパーや消毒液を買いだめする必要があると考えている。

パニック買いの発生や様々な商品の買いだめに対応して、ドレイクスをはじめ多くのスーパーマーケットが、「1人あたり何個」といった商品の購入制限を設けている。しかしドレイクによると、今回返品しようとした客はその制限を回避する「抜け道」を使っていた。

「1人1個しか買えなかったので、この客はグループで商品を買っていた」と、ドレイクはラジオ番組で語った。「つまり150回に分けて買ったのだ。全く恥知らずな行為だ」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

6月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比3%

ビジネス

7月貿易収支は1175億円の赤字=財務省(ロイター

ワールド

EXCLUSIVE-米政権がTikTokアカウント

ワールド

中国の若年失業率、7月は17.8%に上昇
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 3
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家のプールを占拠する「巨大な黒いシルエット」にネット戦慄
  • 4
    【クイズ】2028年に完成予定...「世界で最も高いビル…
  • 5
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 6
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 7
    広大な駐車場が一面、墓場に...ヨーロッパの山火事、…
  • 8
    【クイズ】沖縄にも生息、人を襲うことも...「最恐の…
  • 9
    時速600キロ、中国の超高速リニアが直面する課題「ト…
  • 10
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 4
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 5
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 6
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 7
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 8
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 9
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 10
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中