最新記事

感染症対策

仏マクロン、17日正午からの外出制限発表 新型コロナウイルスで「戦争状態」

2020年3月17日(火)10時38分

フランスのマクロン大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせるため、買い物や通勤を除き外出を厳しく制限すると発表した。写真は大統領のスピーチを流すテレビ(2020年 ロイター/Eric Gaillard)

フランスのマクロン大統領は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせるため、買い物や通勤を除き外出を厳しく制限すると発表した。また、フランスは新型コロナとの闘いで「戦争状態にある」とし、患者の搬送に軍を出動させる方針を明らかにした。

外出制限措置は少なくとも2週間実施される。

マクロン大統領はテレビ演説で、17日正午(日本時間同日午後8時)から、食料品の買い物や通勤、医療機関の受診、運動を除いて外出を控えるよう指示し、違反者は処罰すると述べた。

また「われわれは戦争状態にある」とし、「直面しているのは他の国や軍ではない。敵はすぐそこにいる。敵は見えないが、前進している」と警鐘を鳴らした。

カスタネール内相は、外出を取り締まるため約10万人の警官を動員し、全土に検問所を設置すると明らかにした。

マクロン大統領は、政府による先の警告にもかかわらず多くの市民が週末に公園や街に集まり、自身や他者の健康を危険にさらす状況が見られたため、一段と厳しい措置が必要になったと説明した。

フランス国内の感染者は6600人を超え、死者は148人に達している。

病院への患者搬送には仏軍兵士が動員され、大規模なクラスター(感染者の集団)が発生している東部アルザス地方には軍の病院が設けられる。

マクロン大統領は、22日に予定していた統一地方選の第2回投票を延期する方針も明らかにした。

企業支援を巡っては、政府が3000億ユーロの融資を保証すると表明。財務省関係筋によると、数週間以内に議会に法案が提出され、遡及適用が認められるという。

大統領は、小規模事業者が賃料や公共料金の支払いを先送りできるようにする方針も示し「規模にかかわらず、いかなる企業も破綻のリスクにはさらされない」と強調した。

[[パリ 16日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・新型コロナウイルスでマニラ事実上の首都封鎖 初日の検問所には軍も動員、テロ警戒か
・韓国、新型コロナウイルス新規感染が2桁に減少 入国者への対策強化へ
・イタリア、新型コロナウイルス感染者1.7万人超 死者1266人で前日から25%増


20200324issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月24日号(3月17日発売)は「観光業の呪い」特集。世界的な新型コロナ禍で浮き彫りになった、過度なインバウンド依存が地元にもたらすリスクとは? ほかに地下鉄サリン25年のルポ(森達也)、新型コロナ各国情勢など。

ニュース速報

ワールド

抗マラリア薬、新型コロナ治療で効果示されず 初の主

ワールド

原油先物は小幅高、減産延長巡り不透明感強まる

ワールド

米、中国報道機関2社を政府「組織」認定へ 規制強化

ワールド

米、ウイグル人弾圧巡る対中制裁を5日から実施

MAGAZINE

特集:検証 日本モデル

2020-6・ 9号(6/ 2発売)

日本のやり方は正しかったのか? 感染対策の効果を感染症専門家と考える

人気ランキング

  • 1

    西浦×國井 対談「日本のコロナ対策は過剰だったのか」

  • 2

    世界最速の座から転落 「上海リニア」もはや無用の長物?

  • 3

    トランプの着々と進む「戦争」準備、ワシントン一帯に兵を配備

  • 4

    東京都「東京アラート」発動、レインボーブリッジ赤く…

  • 5

    警官と市民の間に根深い不信が横たわるアメリカ社会…

  • 6

    日本不買運動で韓国人が改めて思い知らされること

  • 7

    街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食…

  • 8

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がア…

  • 9

    韓国総選挙にデジタル不正疑惑か? 中国から開票機…

  • 10

    コロナ禍の世界が熱望する「日本製」 揺るがぬ信頼…

  • 1

    ロンドンより東京の方が、新型コロナ拡大の条件は揃っているはずだった

  • 2

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 3

    レストランで騒ぐ息子が店員に叱られた話、FBに投稿したら炎上した... なぜ?

  • 4

    ギター人気復活を導く「スーパークール」な和製ギター

  • 5

    韓国総選挙にデジタル不正疑惑か? 中国から開票機…

  • 6

    「NO JAPAN」に揺れた韓国へ「股」をかけて活躍した日…

  • 7

    ブラジルのコロナ無策は高齢者減らしのため?

  • 8

    西浦×國井 対談「日本のコロナ対策は過剰だったのか」

  • 9

    新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

  • 10

    北朝鮮の民間経済を圧迫する独裁者の国債

  • 1

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 2

    金正恩「死んだふり」の裏で進んでいた秘密作戦

  • 3

    スズメバチが生きたままカマキリに食べられる動画が、アメリカでバズる理由

  • 4

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言し…

  • 5

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 …

  • 6

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 7

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 8

    ロックダウンは必要なかった? 「外出禁止は感染抑…

  • 9

    コロナ禍で露呈した「意識低い系」日本人

  • 10

    優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月