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選挙イタリア地方選、北部州では中道左派、南部州は右派が勝利 経済格差が反映か

イタリア北部のエミリア・ロマーニャ州で26日実施された州知事選は、中道左派の民主党(PD)の現職が、極右「同盟」の候補を抑えて再選する見通しとなった。写真は同盟のサルビーニ党首。イタリアのボローニャで撮影(2020年 ロイター/Flavio Lo Scalzo)
イタリア北部のエミリア・ロマーニャ州で26日実施された州知事選は、中道左派の民主党(PD)の現職が、極右「同盟」の候補を抑えて再選する見通しとなった。
世論調査会社の予測によると、PDの現職ステファノ・ボナッチーニ知事が49─51%を獲得し、同盟を中心とした右派連合が推す候補(43─45%)に勝利する見通し。
同盟のサルビーニ党首は、PDと反体制政党「五つ星運動」が国政で組む連立政権の崩壊を狙い、年明け以降エミリア・ロマーニャ州で積極的に選挙戦を展開してきた。
同州は高級スポーツ車メーカーのフェラーリなどが拠点を置き、経済的に最も裕福な州の1つで、長年にわたり左派が地盤としている。
同盟はエミリア・ロマーニャ州知事選での勝利は逃したもようだが、同日行われた南部カラブリア州の知事選では、右派の候補が勝利した。
五つ星の候補の得票率はエミリア・ロマーニャ州で5%、カラブリア州で6%程度にとどまる見通しだ。
アナリストは、26日の地方選を受けて国政での連立における五つ星の立場が弱くなり、PDの発言権が強まるとの見方を示した。


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