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2020米大統領選

米民主ウォーレン、フェイスブックの政治広告ポリシー変更を批判

2019年10月9日(水)17時29分

2020年の米大統領選で民主党の候補指名を争うエリザベス・ウォーレン上院議員(写真)は、交流サイト大手フェイスブックが最近、政治広告のポリシーを変更したことについて、同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)とトランプ大統領が先月会談したことと関係があるのではないかと批判した。写真はネバダ州 ラスベガスで2日撮影(2019年 ロイター/Steve Marcus)

2020年の米大統領選で民主党の候補指名を争うエリザベス・ウォーレン上院議員は8日、交流サイト大手フェイスブックが最近、政治広告のポリシーを変更したことについて、同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)とトランプ大統領が先月会談したことと関係があるのではないかと批判した。

証拠は示していない。

フェイスブックは最近、政治広告のポリシーの文言を変更。従来は「人をだますコンテンツ、虚偽のコンテンツ、誤解を招くコンテンツ」を禁止するとしていたが、新たなポリシーでは「第3者の事実検証者によって虚偽であることが証明された主張、もしくは一定の状況では、特定の専門知識を持つ組織によって虚偽であることが証明された主張を含む広告」を禁止するとしている。

この変更を受けて、政治家の広告や投稿がフェイスブックの事実検証プログラムの対象外になるのではないかとの見方が一部で浮上している。

ウォーレン氏は3月、フェイスブックなどハイテク大手の解体を主張。現在、大統領選の民主党指名争いで有力候補となっている。

同氏は、2020年の大統領選でフェイスブックが自社の影響力をどのように行使するつもりなのか、有権者が知る必要があるとツイッターに投稿。

「例えば、トランプとザッカーバーグは2週間前にホワイトハウスで会談した。いったい何を話したのだろう」とし「会談後、フェイスブックは広告の『偽情報』に関するポリシーをひそかに変更した」とし「別の言い方をすれば、フェイスブックは、良く知られた嘘を含む政治広告の掲載を許可しているということだ」と述べた。

フェイスブックの広報担当は、外部向けの広告ポリシーのページが更新されたが、広告ポリシーやポリシーの施行は変わっていないとコメント。

ウォーレン陣営とトランプ陣営のコメントは取れていない。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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