トランプ米大統領が海外の指導者と交わした約束を巡り米情報機関の当局者が内部告発したとの米紙ワシントン・ポストの報道に対し、トランプ大統領は19日、「フェイク(偽)ニュース」として非難した。

トランプ大統領はツイッターへの投稿で、自身と海外指導者との電話での会話は米国内の当局者のみならず他国の当局者も聞いているかもしれないことを理解しているとし、「このように『人が密集している』可能性のある電話で私が海外指導者に不適切な発言をすると信じるのは愚かだ」と指摘。「私は正しいことだけを行い、米国に良いことのみを行う!」と述べた。

ワシントン・ポストの18日付の報道によれば、米情報機関の活動の調整や情報共有を図るインテリジェンス・コミュニティーのマイケル・アトキンソン監察官は、内部告発の信頼性は高く、議会委員会への通知を必要とするほど緊急性を要する問題と判断したという。トランプ氏が約束を交わしたとされる海外指導者、約束の内容などは不明とされた。

米下院情報委員会のシフ委員長(民主党)は告発に関する詳細を公開するよう情報機関当局者に求めている一方、トランプ政権は現時点で公開を拒否している。

シフ委員長は19日、トランプ氏と海外の指導者のやり取りに関わったとされる内部関係者の告発が情報機関から議会に渡るのを妨害したとして司法省を批判。トランプ政権は議会による調査を阻んでいると非難した。

ロイターは内部関係者の告発の具体的な内容を確認できていない。

シフ委員長は「回答が得られていないため、ホワイトハウスが直接関与しているかどうか分からない。しかしホワイトハウスが特権を使えそうな部分で権利を行使していることは分かっている」と述べた。

下院情報委員会のマイク・クイグリー議員(民主党)は記者団に対して「バー司法長官と司法省は大統領を守ることが仕事だと考えている。法に違反するかどうかは気にしていない」と述べた。

CNNは19日、マグワイア国家情報長官代行に告発の写しを議会に渡さないよう助言する動きにホワイトハウスと司法省が関わったと報じた。

関係筋によると、監察官が内部告発を受け取ったのは8月12日で、告発者は中央情報局(CIA)関係者ではない可能性が高いという。

下院情報委員会は19日、アトキンソン監察官との非公開の会議で告発に関して協議するほか、来週にはマグワイア国家情報長官代行の公聴会を予定している。

*内容を追加しました。

[ワシントン 19日 ロイター]
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