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高齢化社会

日本を超える長寿国スペインの特効薬とは

Spain’s Formula to Live Forever

2019年8月29日(木)17時20分
ラファエル・ミンダー(ニューヨーク・タイムズ紙スペイン・ポルトガル特派員)

だが人口統計や財政状況を考えると、65歳以上を定年とする年金制度の維持は難しい課題だ。08年の金融危機の際には社会保障基金が大変な損失を被り、スペインは2009年に1200億ユーロ近い財政赤字に陥った。

今年4月には総選挙が行われ、社会労働党が第1党の座を確保したが、選挙戦では労働力人口減少が争点になった。とはいえ、これという解決策は不在のまま。高齢化が進み、成長率が鈍化するなか、これからの指導者には国家の要望を見据えた新たな政策への取り組みがますます求められることになる。

今の世代の国民は長生きできても、大きな変革を実現しなければ長期的に行き詰まるだろう。「ハーバード大学の数学者でなくても、より長期的に見てつじつまが合う数字でないのは明らかだ」と、バスク州のビチョル・オロス・イサギレ農業・食料政策担当副大臣は語る。

「欧州の大半の国と同じく、国家が年金制度頼みの老人ホーム化するリスクを抱えていることは誰にでも分かる。このままでは、制度はいずれ破綻する」

From Foreign Policy Magazine

<本誌2019年9月3日号掲載>

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