最新記事

中東

オマーン湾で日本の海運会社のタンカー含む2隻が攻撃受け被弾

2019年6月13日(木)19時02分

ホルムズ海峡は各国のタンカーが行き来する重要な海上交通の要衝だ。写真は昨年12月の同海峡。 Hamad I Mohammed - REUTERS

海運業界の複数の関係筋は13日、オマーン湾でタンカー2隻が攻撃を受けたとみられると明らかにした。乗組員は避難したという。先月には同地域でタンカー4隻が攻撃を受けている。

バーレーンに司令部を置く米海軍第5艦隊が救難信号を受信し、救援活動を行っているという。英国海軍商船隊司令部は、調査を行っているとしている。

詳細については現時点では明らかになっていない。

域内ではかねてより、イランの核問題を巡って同国と米国の緊張感が高まっていた。今回の攻撃の報道を受けて域内では一段と動揺が広がり、原油価格は4%急伸した。

オマーン湾は、中東の産油国から世界の消費量の5分の1の原油が運ばれるホルムズ海峡の入り口に位置する。

オマーンまたはアラブ首長国連邦(UAE)の当局による確認は取れていない。

国土交通省の海事局安全政策課は、国華産業(東京都千代田区)が運航するケミカルタンカー「コクカ・カレイジャス」(船籍パナマ)が被弾したと発表した。

ベルンハルト・シュルテ・シップマネージメントは13日、同タンカーがサウジアラビアからシンガポールに向けて航行中に、「攻撃が疑われる状況で」船体に損傷を受けたと明らかにした。

台湾のCPCは、ノルウェーのフロントラインが所有するタンカー「フロント・アルタイル」が0400GMT(日本時間午後1時)ごろ「魚雷により攻撃されたとみられる」と明らかにした。同タンカーは、UAEから7万5000トンのナフサを運んでいたという。

国営イラン通信(IRNA)によると、「フロント・アルタイル」はその後沈没した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 脳寿命を延ばす20の習慣
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月28日号(10月21日発売)は「脳寿命を延ばす20の習慣」特集。高齢者医療専門家・和田秀樹医師が説く、脳の健康を保ち認知症を予防する日々の行動と心がけ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

高市首相を衆参選出、初の女性宰相 維新との連立政権

ビジネス

ビール大手モルソン・クアーズ、米州で従業員9%削減

ワールド

トルコの利下げ予想縮小、物価見通しは上方修正=JP

ワールド

米金融大手、アルゼンチン200億ドル支援で担保求め
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 7
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 9
    若者は「プーチンの死」を願う?...「白鳥よ踊れ」ロ…
  • 10
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中