専門家は以前から、ムスリム同胞団はテロ組織の基準を満たしていないと主張している。元メンバーの一部がアルカイダなどのテロ組織に参加しているとはいえ、活動はおおむね非暴力的だ。イギリスの過去の調査でも、ムスリム同胞団がテロに関与しているという主張を裏付ける十分な証拠はなかった。

ムスリム同胞団は、トランプ政権がテロ組織の指定を目指す方針を発表したことを受けて声明を発表。「われわれは今後も、穏健で平和的な思想や、自分たちが正しいと信じることに沿った取り組みを続け、地域社会や人類全体に貢献するために誠実かつ建設的な協力を続けていく」と宣言した。

それでも中東の全ての指導者が、ムスリム同胞団を支持しているわけではない。

エジプトのシシ大統領はムスリム同胞団を脅威と見なしていて、4月9日にトランプと会談した際にテロ組織指定を要請したと報じられている。サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)もムスリム同胞団を敵視しており、テロ組織に指定されることを望んでいる。

<本誌2019年05月14日号掲載>

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