最新記事

環境

「人間の肥料化」が合法化されそう、何それ?

Wash. Might Be 1st State to Legalize Human Composting

2019年4月24日(水)16時30分
キャサリン・ハイネット

ワシントン州立大学の研究者リン・カーペンター・ボッグスとともにこのアイデアを練り上げたスペードは、その他の環境志向の葬儀団体の支援も受けている。「グリーン埋葬協議会(Green Burial Council:GBC)」のリー・ウェブスターは本誌に対し、スペードのコンセプトは地球にとっても人間にとっても「ウィン・ウィン」だと語った。「地方でも墓地が満杯になりつつある現状を考えれば、場所の確保、利用のしやすさ、環境への影響、遺族の感情的なニーズにしっかり対応できる、代替的な手法を開発する必要がある」とウェブスターは話している。

GBCが推奨する「グリーン埋葬」は、「生分解を妨害しない」柩や布を用いて、3.5~4フィート(1~1.2メートル)の深さに埋葬する方法だという。また、遺体防腐処理用に化学物質を使うことや、墓地の下の地面を支えるためにしばしば使われるコンクリートや金属のアーチに反対し、二酸化炭素排出量の多い火葬にも異を唱えている。

「グリーン埋葬が不可能なところでは、遺体の堆肥化はきわめて理にかなっている。堆肥化は、グリーン埋葬の分解プロセスを再現するのに加えて、有益な物質を生み出す。つまり、肥料だ」とウェブスターは言う。

「死に意味を求める人間古来の習慣を、私たちは思い出すべきだ」

(翻訳:ガリレオ)

201904300507cover-200.jpg

※4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が尊敬する日本人100人」特集。お笑い芸人からノーベル賞学者まで、誰もが知るスターから知られざる「その道の達人」まで――。文化と言葉の壁を越えて輝く天才・異才・奇才100人を取り上げる特集を、10年ぶりに組みました。渡辺直美、梅原大吾、伊藤比呂美、川島良彰、若宮正子、イチロー、蒼井そら、石上純也、野沢雅子、藤田嗣治......。いま注目すべき100人を選んでいます。


ニューズウィーク日本版 総力特集:ベネズエラ攻撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月20号(1月14日発売)は「総力特集:ベネズエラ攻撃」特集。深夜の精密攻撃で反撃を無力化しマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ大統領の本当の狙いは?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米シティ、第4四半期は予想上回る ディールメイキン

ワールド

米特使とクシュナー氏、ロ大統領と会談を予定 月内に

ビジネス

米PPI、25年11月は前月比0.2%上昇 予想と

ワールド

デンマークとグリーンランド、軍事プレゼンス強化 米
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広がる波紋、その「衝撃の価格」とは?
  • 2
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 5
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 6
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    宇宙に満ちる謎の物質、ダークマター...その正体のカ…
  • 9
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 9
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 10
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中