最新記事

中国社会

【動画】中国の会社従業員「四つ這い」懲罰に非難殺到

Viral Video Shows Employees Forced to Crawl Along Road as Punishment

2019年1月18日(金)12時30分
カラム・パトン

屈辱的な懲罰を行った会社側とそれに従った従業員の双方に批判が SCMP News/TWITTER

<屈辱的な懲罰を行った会社側だけでなく、それに従った従業員への批判も出ている>

中国で会社従業員が、懲罰として「四つ這い」で道路を行進させられている動画がネット上で拡散され、ソーシャルメディアではこのような屈辱的行為に及んだ会社と従業員の双方を非難する意見が噴出している。

中国・山東省東部の棗荘市で撮影されたこの動画では、会社の旗を振る男性に先導されて、数人の女性従業員が四つ這いになって道路を行進している。行進の傍らでは多数の自動車が行き交っている。

AP通信によれば、これは現地の美容会社が、目標を達成できなかった社員に対して行った懲罰行為。映像では、道路を横断する一団によって自動車の往来が妨害され、警察官が一団を制止していた。

会社の旗を持って先導していた男性は警官から注意を受け、この一件で会社は一時的に閉鎖に追い込まれた。


拡散された動画は、中国のソーシャルメディアのユーザーを驚かせ、誰に責任があるか問う声があふれた。「従業員の尊厳を踏みにじるような会社は潰れてしまえばいい」という意見がある一方、「いくら金のためとはいえ(従業員も)なぜここまで尊厳を捨てることができのか?」と従業員側を責める意見もあった。

従業員に対する中国の会社の屈辱的な懲罰行為の動画が拡散してことはこれまでにもあり、昨年夏には別の会社で従業員が平手打ちをされ、四つ這いに歩かされる動画が拡散したことがある(上の動画の後半)。

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、昨年夏の動画は湖北省宜昌市の会社の月例報告会で撮影され、一列に並んだ無抵抗の6人の男性従業員の顔を女性従業員が何度も平手打ちにし、最後には授業員全員が拍手をさせられている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

金利を変更する理由ない、政策は当面安定推移=スペイ

ワールド

仏上下両院合同委、予算妥協案で合意できず 緊急立法

ワールド

プーチン氏、「ウクライナ和平条件変わらず」 年末会

ワールド

トランプ大統領、ベネズエラとの戦争否定せず NBC
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中