マレーシア国内には北朝鮮との国交回復に対しては野党となったナジブ政権下の与党連合(BN)の一部から「時期尚早」との声がでているものの、世論はマハティール首相に好意的だ。

金正男殺害事件の裁判に関しても、2被告がマレーシア以外の国籍であることも影響し、「実行犯であることは間違いなく、全くの無罪ではない」(地元紙記者)との見方が強い。こうしたことから厳しい高裁判決が予想されるものの、控訴審、最高裁と審理は継続され、最終的にはマハティール首相の政治的判断で減刑され死刑は免れるのではないかとみられている。

その間にクアラルンプールの北朝鮮大使館に再び同国国旗が翻ることになるのは確実な情勢となっている。国交回復が実現した際に、金正男殺害事件に関与した北朝鮮国籍の容疑者、重要参考人の扱いをどうするかが今後の焦点となる。

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