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仏メーデー行進で大暴れした新左翼集団「ブラック・ブロック」とは何者か

2018年5月8日(火)17時20分
広岡裕児(在仏ジャーナリスト)

世界中でブラック・ブロックが増殖している背景には、デモや集会でいくら訴えても記事にならないが、暴れたというと記事になるという現実もある。

このような現象としてのブラック・ブロックがフランスに登場したのは、2014年2月の西部のナント市の空港建設反対運動である。そして2016年の労働法反対運動以降は、全国から集まった学生などで作る黒づくめ集団が必ず登場するようになった。ちなみに2016年のメーデーでは300人だったものが、今回は1200人になっている。

ネット社会の申し子?

かつてデモに紛れ込んで暴徒となるカッスール(壊し屋)といえば、郊外のスラム化した団地から来る移民二世三世の失業者や学校の落ちこぼれの不満分子だった。だがいまやその姿はない。パリのメーデーでは5月2日夜現在102人のブラック・ブロックが留置されたが、学生やサラリーマンも多く、3分の1は女性だった。

スラムの若者は、デモの最後に店を略奪し、最後は機動隊に追われて蜘蛛の子を散らすように逃げ、路地でつかまるのが相場だった。ところがブラック・ブロックはデモの途中で暴れ、機動隊が迫るとデモ隊の中に紛れ込む。そのため機動隊もおいそれと手を出せない。まるでゲームのテクニックのようだ。

そういえば、見ず知らずの者がその場限りで集まる彼らは、まるでスマホゲームで知り合った仲間がオフ会しているようだ。左翼過激派というよりもネット社会の鬼っ子ではないのだろうか。

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