最新記事

朝鮮半島

北朝鮮から軍将校と住民が「脱北」 19日未明に黄海上で韓国側へ亡命

2018年5月19日(土)12時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

脱北者たちの乗っていた船を調査する韓国海上警察 YTN news / YouTube

19日未明、北朝鮮の軍将校と一般市民が脱北、韓国側によって身柄を確保された。

YTNなどの韓国メディアによると、韓国政府消息筋は「仁川甕津郡白翎島北方の海上で、小型の船が捉えられ、海軍高速艇が接近した。この船には北朝鮮将校1人と住民1人が乗っており、2人は亡命の意思を明らかにした」と伝えた。

亡命を希望した2人は北朝鮮の住民証を持った一般人と40代と推定される北朝鮮軍の少佐だということで、現在は韓国海上警察が身柄を確保し、国家情報院、韓国軍当局も加わって具体的な亡命の経緯について調査しているという。

北朝鮮軍人の脱北は、昨年11月13日に軍事境界線を超えて亡命してきた20代の若い兵士によるものが記憶に新しいが、2000年以降今度で14度目。南側との国境付近に近づけるということでは一般人よりも容易なため、軍人の脱北自体は珍しいことでない。

だが将校クラスの軍人の亡命となるとあまり例がない。過去では2008年北朝鮮保衛部所属の将校、イ・チョルホの亡命以降10年ぶりになるという。

今年に入って対話路線に転じた北朝鮮だが、最近、米韓合同軍事演習への不快感を表して韓国との高官級会談をキャンセルし、トランプとの米朝首脳会談にも難色を示すなど、外交面での揺さぶりをかけている。そんなところに今回の「脱北事件」が、どんな影響を及ぼすのか、今後の北朝鮮側の動きが注目される。


YTN news / YouTube

ニューズウィーク日本版 高市vs中国
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月27号(1月20日発売)は「高市vs中国」特集。台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ソフトバンク、榛葉副社長が会長に 今井会長は特別顧

ビジネス

アングル:与党優勢でも日本株に気迷い、ボラ高止まり

ワールド

英中首脳会談、不法移民問題で協力合意 ウイスキー関

ビジネス

NEC、純利益予想を2600億円に上方修正 国内I
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大胆な犯行の一部始終を捉えた「衝撃映像」が話題に
  • 4
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 5
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 6
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 7
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 8
    人民解放軍を弱体化させてでも...習近平が軍幹部を立…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    またTACOった...トランプのグリーンランド武力併合案…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 9
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 10
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中