最新記事

EC

アマゾン「本日中にお届け」を支える配達下請け デリバリープロバイダーの実態とは?

2018年4月24日(火)12時20分
木皮 透庸(東洋経済 記者)※東洋経済オンラインより転載

消費者がアマゾンで注文した商品の当日・翌日配達を担うデリバリープロバイダの拠点には、多い日で5000箱の荷物が届くという(記者撮影)

4月の平日午前10時、記者を乗せた軽ワゴン車は都内のとある物流センターに到着した。ドライバーたちが地図を片手に、「amazon」のロゴが入った段ボール箱を車に積み込んでいる。

ここはアマゾンから地域限定で配達を請け負うデリバリープロバイダ(DP)の拠点だ。アマゾンの配達の大半を担ってきたヤマト運輸が配送量を抑制したため、昨春からアマゾンがDPによる自社配送網の拡大に着手。注文した当日や翌日の配達を主とする。記者は、あるDPの下請け物流会社の「一日見習い」として、アマゾンの自社配送の現場に潜入した。

間近で見た敏腕ドライバーの手さばき

newsweek_20180424_114814.jpg

多くの車両は「amazon」のロゴが書かれた段ボール箱で荷台が満杯になっている(記者撮影)

同行したのは、30代の男性ドライバーだ。昨秋からDPの下請け配達業務に携わる。このセンターには約30の配達コースがある。協力会社5社が下請けを担い、ドライバーの3分の2を占める。残る3分の1はDPが契約する個人事業主だ。

まず、荷物の積み込みを手伝う。千葉県市川市のアマゾンの倉庫から朝7時に届いた荷物だ。ドライバーは、ラベルの住所と氏名を見て瞬時に、積み込む荷物と、センターに残す荷物に分けていく。「この家は日中不在なので、夜配達に行く」と話す。配達先の状況をすべて頭にたたき込んであるのだ。

配達コースに慣れていないと各世帯の事情がわからないうえ、地図に目印をつけながら作業するため、積み込みに1時間半を費やす人も多いという。この敏腕ドライバーは、わずか20分ほどで作業を終えた。

MAGAZINE

特集:沖縄ラプソディ

2019-2・26号(2/19発売)

報道が過熱するほど見えなくなる沖縄のリアル 迫る県民投票を前にこの島を生きる人々の息遣いを聞く

人気ランキング

  • 1

    フィンランドで隠し撮りされた「怪物」の悲劇

  • 2

    アマゾン、2年連続税金ゼロのからくり

  • 3

    数百万人の「中年フリーター」が生活保護制度を破綻させるかもしれない

  • 4

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はい…

  • 5

    「人肉を食べ飽きた」呪術師らの公判で明らかになっ…

  • 6

    家畜のブタが人食いブタに豹変──ロシア

  • 7

    【動画】子犬の「返品」を断られて激高し、殺してし…

  • 8

    JKビジネスを天国と呼ぶ「売春」女子高生たちの生の声

  • 9

    体重600キロ、体長4.4mの巨大ワニが女性殺害 イン…

  • 10

    アップルの税逃れ拠点、アイルランドの奇妙な二重生活

  • 1

    13.48秒――世界最速の7歳児か 「ネクスト・ボルト」驚異の運動神経をNFL選手も絶賛

  • 2

    【動画】子犬の「返品」を断られて激高し、殺してしまった女性にネットが炎上

  • 3

    『ボヘミアン・ラプソディ』を陰で支えた、クイーンの妻たち

  • 4

    ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令

  • 5

    フィンランドで隠し撮りされた「怪物」の悲劇

  • 6

    「制服」少女たちが受ける不快すぎる性的嫌がらせ

  • 7

    シロクマに包囲され逃げられないロシア観測隊、番犬…

  • 8

    炎上はボヘミアン・ラプソディからダンボまで 韓国…

  • 9

    貧困家庭の女子が人生を見限る「自己選抜」......「…

  • 10

    女性に挨拶もできやしない!? でもやっぱり「職場で…

  • 1

    13.48秒――世界最速の7歳児か 「ネクスト・ボルト」驚異の運動神経をNFL選手も絶賛

  • 2

    ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令

  • 3

    【動画】子犬の「返品」を断られて激高し、殺してしまった女性にネットが炎上

  • 4

    インドネシアの老呪術師が少女を15年間監禁 性的虐…

  • 5

    小説『ロリータ』のモデルとなった、実在した少女の…

  • 6

    『ボヘミアン・ラプソディ』を陰で支えた、クイーン…

  • 7

    エロチックなR&Bの女神が降臨 ドーン・リチャードの…

  • 8

    口に入れたおしゃぶりをテープで固定された赤ちゃん

  • 9

    恋人たちのハグ厳禁! インドネシア・アチェ州、公…

  • 10

    シロクマに包囲され逃げられないロシア観測隊、番犬…

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
「ニューズウィーク日本版」編集記者を募集
デジタル/プリントメディア広告営業部員を募集
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月