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シリア

アメリカとトルコが危険地帯シリアで激突寸前

2018年3月28日(水)16時10分
チャールズ・カプチャン(米外交評議会上級研究員)

その見返りとしてトルコはアフリン攻撃から手を引き、PKKと距離を置くシリアのクルド人と実利的な関係に着手する必要がある。エルドアンは国内での強い指導力をてこに、PKKを含む幅広いクルド人社会と和解を目指すべきだ。トルコには1500万人近く、イラク北部とシリアにも数百万のクルド人がおり、軍事的に対立する戦略は行き詰まる。

19年の大統領選をにらみ強国路線を掲げている現在、エルドアンにPKKとの交渉に合意する先見の明はないようだ。だがYPGと対話を始めれば、エルドアンは大言壮語に釣り合う外交手腕を証明し、シリアの混乱から手を引くこともできる。

トルコは攻撃によって、かえってYPGをPKKに近づけている。YPGに手を差し伸べて、内戦後に国際的な支援と正統性を得たいクルド人の利害を利用すれば、PKKと切り離せる。

トルコはシリア北部に緩衝地帯を置いて、シリアのテロを遠ざけ、難民を帰す安全地帯を確保しようとしている。そのためには、シリア北部の大部分を支配しているクルド人の善意が欠かせない。

トルコは欧米、ロシア、イラン、近隣諸国と対立し、国内では民主主義が消えかけている。トルコを孤立から救うための第一歩は、米・トルコ両国がシリアのクルド人の今後に対して何らかの解決策で合意することだ。

From Foreign Policy Magazine

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[2018年3月27日号掲載]

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